【清水 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:ドラマの結末は最後までわからない。でも、真の名作になる予感は十分!

2016年11月11日(金)

「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
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【写真】ホームでの声援が力になっていると語る河井陽介

鄭大世のクラブタイ記録となる6戦連続ゴールもあって、17年ぶりのリーグ7連勝。首位の札幌も勝点3差に迫り、にわかにJ2優勝の可能性も出てきた清水エスパルス。ここに来てかなり清水に風が吹いてきた感じがしませんか?

開幕戦のウォーミングアップコラムでは、「J2年S組 伸二先生のドラマ展開に期待!」と題して、今季の楽しみをドラマに見立てて書かせてもらい、「山あり谷ありの成長過程をじっくり見守っていくのも、今年の清水を応援する大きな楽しみなのではないでしょうか」と締めくくりました。

ここまでのドラマ展開を振り返ると、本当に山あり谷ありでしたが、その中で着実にチーム力が上がってきたのは間違いありません。そして今は、クライマックスに向けてだいぶ盛り上がってきたところで、ラスト2回の放送を迎えるという状況です。

チームが成長してきた証は、水曜日の天皇杯4回戦にも表われていました。

天皇杯3連覇を狙うG大阪に対して、スタメンを総入れ替えして臨んだエスパルスでしたが、出番に飢えていた選手たちが奮闘して、J1上位のチームに引けをとらない戦いを披露。0-0のまま延長戦に突入し、最後にセットプレーからの失点で悔しい結果に終わったものの、G大阪が相手でもしっかりとパスをつなぐことができ、チーム全体で取り組んでいるサッカーがJ1でも通用することを証明してくれました。

清水の選手もチームも、昇格して終わりではなく、J1でも勝てるサッカーを目指して努力を続けています。その意味では、静岡に残ってテレビで観戦した選手たちも、あらためて自分たちのサッカーに対する自信を深めたはずです。

小林伸二監督は、終盤戦に入ってもつねに「戦いながらチームを伸ばし続けていくことが大事」と語ってきました。そして、プレッシャーが強くなるこの大詰めでは「硬くなるなと言っても無理ですが、この試合だけを繕うのではなく、まだ先がある、勝って前に進まなければいけないと考えれば、積極的に自分たちのサッカーをやれるはずです」と言います。

攻守のバランスの良さという意味では、今の清水はJ2随一。「自分たちのサッカーをすれば必ず勝てる」という意識は、選手全員に共通するものです。つまり、自信を持って自分たちのサッカーを表現するということが、このホーム最終節でもいちばん大事なことになります。

ホームで勝つという意味では、この岡山戦に勝てば、ホーム6連勝で今季を締めくくることができます。しかし、思い出してみてください。4月29日の第10節・金沢戦まで、ホームでは11カ月も勝てていなかったことを。あの頃は、ホームの大声援は大きな力になっていたものの、選手たちの自信が不足し、「勝たなければいけない」という強い使命感がプレーの硬さにつながっていました。

しかし、それ以降はアイスタで11勝2分2敗。少しずつ積み重ねてきた自信が、たしかなものになってきて、「最近はホームで戦うことがすごく力になっていますし、負けない雰囲気が出てきているのは大きいと思います」(河井陽介)と、サポーターの応援がそのまま選手たちの大きな後押しになっています。

ただ、サッカーでは何が起こるかわからないので、楽観ばかりはしていられません。札幌と松本が残り2試合で勝点4以上を取れば、清水はプレーオフを戦わなければなりません。そこまで見据えたときに大事になるのは、想定外のことが起こったときに、どれだけ冷静に対処できるかという部分でしょう。ここ6試合はずっと先制点を取れているので、冷静に試合を運べていますが、逆に先制点を取られたときでも冷静に逆転できるのか。

そういうときに頼もしいのは、やはりベテランの存在です。得点ランクの首位を独走する鄭大世は、「いつか先にポロッと失点することもあるでしょうし、そういうときのために精神的な対策は練っておきたいですね。そこで落ち込みすぎたり、慌てすぎたりせずに、じっくりやれば絶対に点は取れるという自信を持ってやらないといけない。いろんな状況に対応できるチームにならないといけないと思います」と、不測の事態も想定済み。

後方のGK植草裕樹とセンターバック角田誠も、そんなときに周囲に声をかけて、チームの冷静さを保ってくれるはずです。あとは、若い選手たちの自信がどこまで確固たるものになっているかどうか。そこは、実際にその場になってみないとわかりませんが、個人的には大丈夫だと信じています。

名作と言われるドラマは、最後までどうなるかわからないワクワク、ドキドキが続くものです。そして、今の勢いでエスパルスがハッピーエンド(=J1復帰)を実現できれば、そこで初めて、本当におもしろい最高のドラマだったと言えるのではないでしょうか。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J2リーグ 第41節
11月12日(土)15:00KO アイスタ
清水エスパルス vs ファジアーノ岡山
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
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