【全53クラブ網羅】担当ライターが選ぶ「今年の漢字」:京都サンガF.C.

2016年12月22日(木)

今季も色んなことがありましたね。J's GOALでは年末企画として「今年の漢字」を連日掲載! サポーターの皆様と同じく、クラブを見守り続けた担当ライターが選んだ漢字とは? 応援するクラブだけでなく様々なクラブの「今年の漢字」をお楽しみください!
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昨年の17位から、今年はJ1昇格プレーオフにも絡む躍進。最後は残念な結果に終わったが、心情的には高く評価したい年となった。だが、シーズン終了後にアカデミー出身選手を含む、若手選手の契約満了が告知された。個人的な心情では、彼らを「まだ見続けていたい」と思いつつも、「クラブが下した判断を信じたい」思いもある。コラムの中でも若い選手にメッセージを送ったつもりの筆者としては「若手の育成」について、今季の締めくくりに、深く考えさせられた。

まず、実際に京都に在籍していた二人の選手を例に、選手の成長事例を挙げてみたい。
①中山博貴(在籍2004-2015)
年代別代表に名を連ねる逸材ながらも、加藤久監督時代に守備を鍛え直され、大木武監督時代にキャプテンを任されるまで成長した。
②福村貴幸(在籍2010-2015途中)
大木武監督時代に抜擢を受け、試合出場を重ねる毎に自信をつけ、チームを支える選手にまで成長。監督が代わると出場機会を失い、移籍を決断。

ここから、若い選手の特徴を抽出。それは、「自分の得意なプレーをしたがり、苦手・不得意なことをなおざりにする傾向」が強い、しかしながら、「試合で自信を付けることで急激に伸び、チームの中軸的な存在感を放つ」様になる、となる。こうした若手選手を、ここでは仮に、「若手」と呼ばずに「若年選手」と呼ぶ。そして、「プロクラブの若年選手に対する育成」というのは、「若年選手」を、「攻守において高い技術・個人戦術を持ち、試合に出られない状況でもメンタルを落とすことなくしっかりと自分を磨くことができる自立した選手」へと成長させること、と定義できるだろう。

「若年選手の育成」を、監督・コーチに全て任せず、強化部も積極的に関わっていく必要があると思う。それは、現実的にみて、長期に渡り、監督・コーチが選手を観られない現状があるから。監督が代りサッカーの方向性が変わろうと、育成の長期的視点を保つためには、強化部も若年選手の現状把握と育成指針を担った方が良いと思うのである。

来季も、将来を期待される多くの「若年選手」が加入する。彼らの、現段階の技術や個人戦術の習得度を理解し、それをどう伸ばすか。「育成に対する哲学」も大事だが、今、必要なのは、育成に対する具体的な「ノウハウ」や「制度・組織の構築」ではないか。今季、若年選手を観てきて、彼らのモチベーションを下げさせないためにも、育成体制の充実は喫緊の課題のように、余計に、思えるのである。

2016.12.22 Reported by 武田 賢宗

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