【ニューカマー・レコメンド】清水の希望を託された大器。新たな環境で覚醒できるか:石毛秀樹(清水→岡山)

2017年2月23日(木)

2017シーズン開幕!ニューカマー・レコメンド
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(C)J.LEAGUE PHOTOS
2011年に高校2年生で「アジア年間最優秀ユース選手賞」を受賞した逸材。「王国(静岡)の誇り」とも言われたが、プロ入り後はなかなかブレイクしきれず、6年目の今季は環境を変えて武者修行(期限付き移籍)に出る道を選んだ。

ジュニアユースから清水の育成組織で育ってきた石毛秀樹が、初めて全国区で名を挙げたのは、2011年のU-17ワールドカップメキシコ大会で中心選手としてベスト8入りに貢献したとき。その活躍が海外からも注目され、前述のアジア年間最優秀ユース選手賞につながった。

そして、2012年3月(高3になる直前)に17歳でプロ契約を締結。直後のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)・新潟戦で公式戦に初出場し、市川大祐が持っていたクラブ最年少出場記録を更新した。さらに同年のナビスコカップで清水が決勝まで進み、自身もプロ初ゴールを記録して同大会の「ニューヒーロー賞」を受賞。これも最年少記録だった。
このように高校時代は華々しい活躍を見せ、卒業した2年目もリーグ戦32試合に出場して2ゴールを決めるなど順調なスタートを切った。しかし、3年目以降は伸び悩みが見られ、昨年のリオオリンピック代表にも候補に挙がり続けながら最終メンバーに選出されずに終わる。そこで本当に悔しい思いを味わい、ユース時代からの盟友・加賀美翔が契約解除になって危機感を強めたことなども、今回の決断のきっかけになったことは想像に難くない。

つまり、石毛自身にとっても今季はまさに勝負の1年。年齢は大卒ルーキーと同い年。まだまだ再ブレイク可能な大器だ。
スピードや高さといったわかりやすい身体的な武器はないが、プレーや判断のスピードは速く、機動力も抜群。攻守にハードワークしながら精力的にゴール前に顔を出し、自らも貪欲にシュートを狙っていく。シュートの力強さやドリブルなども含め、思い切りの良さも持ち味のひとつだ。
昨年まで同じ期限付き移籍で岡山を牽引した矢島慎也とは異なるタイプだが、よりゴールに近いところでプレーできる。昨年はJ2で再び輝きを見せ始め、決定機も数多く迎えていた。そこで決めきれなかったことが、ポジションをつかみきれない一因だったが、逆に言えば決めていれば波に乗れたはず。その意味では、早く岡山で初ゴールを決めることが、彼にとっては重要になる。

もちろん、早くチーム戦術にフィットし、試合に出ることが最初の関門だが、それだけのサッカーIQは備えている。静岡県外で生活するのは初めてで、もちろん移籍も初めて。さまざまな刺激が、石毛を大きく成長させてくれることを清水サポーターも祈っている。
岡山サポーターにお願いしたいのは、温かくも厳しい目で見守り、彼の覚醒を促してほしいということだ。

以上

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★ファジアーノ岡山シーズン開幕戦!★
明治安田生命J2リーグ 第1節
2017年2月26日(日)14:00キックオフ/パロマ瑞穂スタジアム
名古屋グランパス vs ファジアーノ岡山

2017.02.23 Reported by 前島芳雄

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