【甲府 vs 札幌】 ウォーミングアップコラム:被りまくりの甲府対札幌はボランチでも「ヒョウドウ」被り

2017年4月1日(土)


今節の唯一のJ1日曜日試合の甲府対札幌(@山梨中銀スタジアム)は被りが多い。正確には重なるだが、シーズン前の順位予想では仲良く降格候補のツートップだし、過去のリーグ戦(J2)の対戦成績8勝9分8敗とここはつり合っている。札幌のスタートポジションは3-5-2と表記されることが多いけれど、守備時には5-3-2になるのでこれも甲府と同じ。城福浩(現JFA)が甲府の監督時代に発明した5バックは中小のクラブがビッグクラブに対抗する上で効果があることが証明され、甲府発信じゃないとしても採用する監督が増えている印象。浦和や広島は見かけは同じでも可変する攻撃的な3バックなのでスタートポジションが同じとは言い難いが、甲府と札幌は戦術は違えど同じと言っていいはず。両監督とも学校は違うが同じ千葉県で切磋琢磨し合った先輩(札幌・四方田修平)後輩(甲府・吉田達磨)。チームの現在の順位も同じ1勝1分2敗の勝点4の13位で、得失点も3得点6失点の-3で同じ。引き分けてこのバランスを保つことではどちらも満足できない今節。恨みも因縁もないけど、勝って残留争いのライバルを蹴落として中位にジャンプアップしたい。

そしてもう一つの被りは新加入「ヒョウドウ」のボランチ被り。「田中」被りの可能性もあったが、甲府の田中(佑昌)が練習中の負傷で出場できないため、田中は札幌の雄大だけで実況のアナウンサーは発音が同じ苗字が2組にならずに済んだ。甲府の兵働昭弘(写真)は「あっちの兵藤(慎剛)の方が有名ですから。よく『国見高校出身ですか?』って聞かれました」と笑う。さすがに「マリノス応援してます」とまでは間違えられたことはないそうだが、こっちの兵働は千葉県出身で名門の八千代高から筑波大を経て清水入りで、あっちの兵藤は高校サッカー界の頂点に君臨した国見高から早大というルートで横浜FM入り。で、甲府の右WBの松橋優とは高校・大学が同じで”後輩”の兵藤。

兵働は達磨甲府のサッカーを支える重要なボランチで彼の存在なくして今のバランスはない。浦和や広島の可変ではないが、DFラインに下がって4枚でボールを回すシーンもあり、兵働のバランス感覚は兵藤の横浜FM時代のチームメイトだったアグレッシブ系ボランチ・小椋祥平と上手くリンクしている。今節は兵働の左に田中佑昌に代わって元豪州代表のMF、ボザニッチ・オリヴァーが入る見込みだが、Jリーグデビュー戦なのでコンビネーションでは不安があるが、こことのバランスをどう取るかは興味深い。「いいパスを出すし、間を取るのが上手い」とボザニッチのことを評するが、やってみないと分からないことが多いのでいつも以上に忙しい試合になるかもしれない。それを何とかするのがこっちの兵働で、何とかさせないのがあっちの兵藤。神戸対浦和に負けない面白い試合になるはず。

文:松尾潤(甲府担当)


明治安田生命J1リーグ 第5節
4月2日(日)17:00KO 中銀スタ
ヴァンフォーレ甲府 vs 北海道コンサドーレ札幌
山梨中銀スタジアム(ヴァンフォーレ甲府)
みんなの総合評価 (4.0)
臨場感 (3.5)
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イベント充実 (4.1)
グルメ (4.2)
アウェイお楽しみ (4.0)

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