【山形 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:中村駿はあらゆる局面に現れる

2017年5月16日(火)


前節・金沢戦、チームの苦境を救った中村駿(写真)はベンチからのスタートだった。出番が回ってきたのは、1点を先制されたあとの69分。

「どんどんボールを受けて、どんどんボールを触れということを監督から言われたので、それを意識しました。あとは見ていて、ゴール前の迫力が少し足りないと感じていました」

システムも変えたことで、マンツーマン気味に守備をしていた相手が戸惑い、マークが把握しきれていないことも感じた。77分には茂木力也からのスルーパスを引き出しながらペナルティーエリアにノーマークで侵入し、シュートを放っている。

そして80分。左サイドを突破した荒堀謙次のクロスに合わせ、3列目から一気にゴール前に入っていった。

「ニアにアユ(永藤歩)が走ってくれたので、それであそこのスペースが空いたんじゃないかと思います」

「とにかく枠内に」とダイレクトで放ったシュートは当たり損ねたが、結果的にはキーパーから遠い最高の軌道でファーポスト内側に飛び込んだ。

攻守のギアを力強く切り換えながら、受けたボールを積極的に動かしていく。しかし、むしろ運動量が活かされるのはオフ・ザ・ボールの場面。ボールへの注目が集まるなか、いつの間にかゴール前に姿を現している。木山隆之監督はその動きを「神出鬼没」と評している。

昨年の群馬時代、時間があれば瀬川祐輔(大宮)と温泉めぐりを楽しんだ。県内の全市町村に温泉がある山形でも「温泉に入るのを楽しみにしている」と話していたが、「まだ1軒だけです…」。こちらは神出鬼没とはいかないようだが、「連戦が終わったらもう一つ。とりあえず近場を攻めていこうかなと。どこに現れるか」。いたずらっ子の表情をちょっぴりのぞかせた。

文:佐藤円(山形担当)


明治安田生命J2リーグ 第14節
5月17日(水)19:00KO NDスタ
モンテディオ山形 vs 松本山雅FC