【琉球 vs 相模原】 ウォーミングアップコラム:帰ってきた守護神。朴一圭の気迫と檄がチームを勝利に導く

2017年5月19日(金)


一瞬の判断力から見せるボールへの反応の鋭さ、ピッチ上の響き渡るコーチング、時にはリベロ的な役割で自ら攻撃にも参加する琉球の正GKが2ヶ月ぶりにピッチに帰ってきた。朴一圭(写真)は今季第2節の盛岡戦。相手選手との接触で多発肋骨骨折と外傷性気胸の大怪我を負い、クラブの公式発表によると全治4ヶ月と伝えられていた。

「全然大丈夫です」。5月13日、第8節の沼津戦。朴はわずか2ヶ月足らずでコンディションを回復させ戻ってきた。「若いから治りが早いんだと思います」と話す朴だが、あまりにも早すぎる帰還に周囲を驚かせた。

これまで正GKを務めつづけ試合にでることが当たり前だった朴は、怪我で離脱し、チームを客観的にみる機会を得たことでいろいろな思いを募らせていったという。

「ここ数年間、J3の試合は幸いにも試合に出続けることができましたが、怪我をしたことで外からチームの姿が見ることができて良かったととらえています。うちらのチームはすごく巧いんですよ。技術も高いですしボールも支配できるし。ただ、どうしても勝ちたいという気持ちであったり精神的な部分で若さゆえなのかわかりませんが甘い。秋田戦(1●6)のように大崩れする試合もあればG大23戦(3○0)のように圧倒して勝つ試合もある。ムラがありすぎるチームだなと感じました。だからピッチに戻ってきたら戦うスピリットを植え付けるためしっかりと声をかけて魂を伝えたかったです」。

復帰戦は2点を喫するも時折見せる反射神経の速さは抜群で、復帰前と変わらぬ姿を見せた。しかし試合は2-2で引き分けに終わり勝つことができなかった「ピッチに戻ってきた嬉しさはあるが、それ以外はゼロに等しい。全治4ヶ月の怪我が2ヶ月程度で戻ってきた僕の姿を見てみんな驚かれているかもしれませんが、僕にとってそれは関係ない話。戻ってきた以上、結果をだすことが当たり前で…悔しいです。後半アディショナルタイムで同点に追いついたとき、なぜすぐセンターサークルに戻って逆転を目指さないのか。戦うスピリットを自分の声でもっと選手たちに伝え続けないといけないと感じました」。

琉球の守護神は怪我を経て「鬼神」に変貌しピッチに帰ってきた。チーム、そして自分自身の狂った歯車を取り戻すため、朴一圭はピッチ上での奮起を誓う。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J3リーグ 第9節
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