【G大阪 vs 鳥栖】 ウォーミングアップコラム:チームのリーグ最少失点を支える、DFファビオ。

2017年5月19日(金)



前節、北海道コンサドーレ札幌戦の勝利を受け、首位・浦和と勝点で並ぶ2位に順位を上げたガンバ大阪。その躍進を語る上で欠かせないのが守備の要の一人、今季加入のDFファビオだ。その証拠に、現時点での失点数はリーグ最少の9。11試合を戦っての数字と考えれば、長谷川健太監督がガンバ大阪監督就任時に目標値に掲げた「1試合1失点以下」を実現している。その11試合中、10試合に先発しているファビオは言う。

「失点数が少ないのは、全員でいい守備をできているから。もちろん、最終ラインにいる僕たちは、他の選手以上に守備に対する責任を多く持たなければいけないと思っていますが、いい守備や失点の少なさは全体の意識が揃ってこそ実現できます。そう考えてもチーム全体として仕事を成し遂げていることに充実感があります」

しかも今季は、長谷川ガンバとしては初の3バックに取り組んだり、従来の4バックを敷く際も出場する選手の顔ぶれによって中盤の形を変えるなど、試合ごとにいろんな変化を見せながら戦っているにもかかわらず、大きな混乱を招かずに結果を残せているのは特筆すべき点。個々の戦術理解が深く、状況に応じてベストなプレーを臨機応変に選択できる選手が多いのも『結果』を支える要素だが、加えて、ファビオのように新たに加わった選手がスムーズにチームに溶け込めたことも、見逃せない点だろう。

「僕自身は以前からガンバの選手はもちろん、他のJクラブの選手のことを、どんな特徴があるのか、気にして見るようにしていました。それもあってガンバに加入した際も、最低限のプレーの特徴は理解できていたし、それをベースに日々、練習を続けてきた中で、外から見ているだけではわからなかった他の良さや特徴を見つけられるようになりました。それはプレーにも生かされています。例えば最近は4バックで戦っていますが、例えばボランチの選手との関係性を築く上でも、単に中盤の形ということだけではなく、出場選手によって相手を背中に背負ってボールを受けるのが苦手な選手もいれば、そういうプレーが得意な選手もいます。そうした特徴に応じて、彼らがより持ち味を発揮できるように自分のプレーも変えていると考えれば、個の特徴への理解が深まったことも失点の減少につながっているのかもしれません」

さらに言うなれば、ファビオ自身の陽気でフレンドリーな性格もチームメイトの心をいち早く掴み、絆を深めた理由だろう。開幕前のキャンプから、FWアデミウソンや藤本淳吾といった元チームメイトや木村正樹通訳のサポートも受け、片言の日本語を操りながらいろんな選手と冗談を言い合っていた姿は、もちろん今も見受けられる。そうした日々の積み重ねも『鉄壁』を強くしているに違いない。

文:高村美砂(G大阪担当)


明治安田生命J1リーグ 第12節
5月20日(土)19:00KO 吹田S
ガンバ大阪 vs サガン鳥栖