【千葉 vs 熊本】 ウォーミングアップコラム:千葉の勝利のため、そして熊本の人々のために清武功暉はゴールを狙う

2017年5月20日(土)


Jリーグの23歳の誕生日だった2016年5月15日に、フクアリで行なわれたJ2リーグ第13節・千葉-熊本戦。その試合は熊本地震で被災してJ2リーグ戦を中断していた熊本にとっては再開初戦だった。熊本の選手をはじめクラブに所属する人々や熊本サポーターにとって特別な一戦であり、熊本を迎え撃った千葉や千葉サポーター、そしてあの日、フクアリに集まった人々にとっても特別な一戦だった。あれから約1年後、千葉はフクアリにまた熊本を迎える。そして、その千葉の選手の中にはあの特別な一戦を熊本の選手としてプレーした清武功暉(写真)がいる。

鳥栖からの期限付き移籍で熊本の一員となっていた清武が今季、千葉への完全移籍を決断した理由の1つが、昨季のフクアリでの試合で感じたことだった。
「フクアリの満員の皆さんの声援というのは、僕の中ですごく大きなものだったし、本当に感動するものだったので、それが1つ、このチームに来たいなと思う要因にもなったと思います。熊本には思い入れがあるのですが、あの試合のフクアリの雰囲気が本当に素晴らしかったので、千葉サポーターの応援が味方のものになったら頑張れると思いました」
それでも、今季のシーズン中のつかの間のオフには熊本に行ってサッカー教室を手伝うなど、今も清武の胸の中に熊本を愛する強い想いがある。
「熊本のサポーターにもやはり感謝していますし、あの時の千葉のサポーターにも感謝しています。ただ、今は千葉の人間だし、そのためにしっかり仕事をしないといけないと思っている。そのためには僕は点を取らないといけないし、熊本の方々にも僕が点を取ることで、その活躍を喜んでもらえたらいいですね。(清武選手が得点して千葉が勝ったら)たぶん結果としたら熊本の人は満足しないと思いますけど(笑)、僕が点を取ることで、元気でやれているということを見せないといけないと思っています。個人的に僕が活躍している姿を熊本の人に見てもらって、少しでも元気を与えられたらなと思っているし、チームとして絶対に勝たないといけないなと思うので、そのためにも点を取りたいと思います」

今季はまだ連勝がない千葉は第13節・長崎戦を5-0と大勝し、前節の東京V戦に臨んだが0-3の完敗に終わった。一方、前節の熊本は奇しくも過去に千葉に在籍した安柄俊と巻誠一郎のゴールで2-1と岐阜に競り勝ち、連敗を4で止めてフクアリに乗りこむ。
「逆にいえば、僕らも連勝はできなかったですけど、まだホームでは負けていないし、熊本はしっかりと戦わなきゃいけない相手だと思います。ホームで長崎戦みたいな大勝ができるようにやらないといけないなと思います。前節は僕自身、シュートがゼロで終わっているので。長崎戦でハットトリックをして、ゴール前で自分自身にはちょっと余裕があって周りが見えすぎちゃったというか、プレーの選択をシュートではなく他にしてしまったところがあったので、そこはやっぱりもう一回大胆に積極的にしっかりやらないといけないなと反省しました。あとはセットプレーの場面でペナルティエリアの中にいる選手と意図が合わなかったり、ボールがファーサイドに流れちゃったりというのがけっこうあったので、そこは本当に僕自身の問題だし、しっかりやらないといけないと思っています」

熊本も今節には特別な想いがあるはずで、強い気持ちで試合に臨んでくるだろう。熊本の強い気持ちに負けることなく、千葉も気持ちを前面に出して体を張らなければいけない。
「巻さんを筆頭に気持ちを出してくるので、頑張って耐えるところは耐えないといけないなと思います。本当に勝たないといけないので頑張ります」
千葉の勝利のために、そして熊本の人々を元気づけるために、清武は感謝の思いをシュートに込めてゴールを狙う。

文:赤沼圭子(千葉担当)


明治安田生命J2リーグ 第15節
5月21日(日)17:00KO フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs ロアッソ熊本