【北九州 vs F東23】 ウォーミングアップコラム:強者のサッカーへ。GK高橋拓也、最後方から振るうゴールへのタクト

2017年5月27日(土)


3節前の栃木戦、GK山岸範宏がゲーム中に負傷し急きょピッチに立ったのが高橋拓也(写真)だった。緊急登板にもスカウティングやベンチから見えた相手の特徴を把握し、きっちり無失点でクローズ。フル出場となった翌節鳥取戦では高橋からの展開がゴールにも繋がった。「セーフティーにやって色も出せずに勝ってもプラスにはならない。守れる中でビルドアップもできるというのを見せられたのは良かった」と手応えを得るゲームとなった。

4年間YS横浜でプレーし、昨季は横浜FMに所属。リーグ戦出場はなかったが、2つのチームを渡り特徴の足下の技術に加え、「練習の取り組み方やケアの仕方」でも研鑽を積んだ。前節は敗れてしまったものの好反応を続け、絶対にゴールを守るという気迫は決して1番を背負う山岸に劣るものではなかった。

いまチームに不足しているのは強者のメンタリティだ。高橋は「チャレンジャーの気持ちは大事だが、受けて立って勝つくらいの強さがいる」と語気を強め、J3に飲み込まれず「自分たちが基準レベルを上げていかないといけない」と説く。

戦術家の側面もある。サッカーゲームをするときには自分らしい戦術を入れ込んだり、移動中はサッカー誌を熟読したりと研究熱心。北九州サッカーの体現にカギを握るDF福森健太に関連する記事を見せることもあるという。決定機を逸しての悔しい試合もあるが、戦術家・高橋は「やっているサッカーの方向性は間違っていないと思う。FWに蹴ってこぼれ球ではなく、しっかりはがしていいボールを与える。それは攻守にいい影響をもたらすことができる」と力が入る。

今節はFC東京U-23をホームに迎える。「オーソドックスなサッカーをしてくると思う。J2に上がるには絶対に勝たなければいけない相手だし、力の差を見せたい」と話し今後への試金石になると睨む。チームがなかなかアウェイ戦で勝てない中、ホーム・ミクスタでの勝利はマスト。「J2を目指す以上は勝とうとして勝てるようにならないといけない」。J2へと導く新守護神がミクスタのゴール前に勇み立つ。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第10節
5月28日(日)15:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs FC東京U−23