【福岡 vs 群馬】 ウォーミングアップコラム:中盤を支える山瀬功治。経験に裏打ちされたプレーでチームを勝利に導く。

2017年5月27日(土)


プロデビュー当時は高いアタッカー能力が持ち味。その後、17年間にわたるプロ生活の経験を身に着ける中で「中盤ならどこでもやれる選手」(井原正巳監督)に幅を広げ、攻守にわたって福岡の中盤を支えている。シーズン序盤戦は右SHとボランチで併用されていたが、第10節の東京V戦からボランチに専念。以降6試合中5試合に先発して447分間プレーして、出場した試合のすべてを勝利に導びいた。序盤戦の最大の山場と言われた第12節松本戦からの3連戦、続く第15節の金沢戦を含めて、4試合連続完封勝利を飾って福岡が首位に立ったのは、山瀬功治の活躍抜きには語れない。

Jリーグ新人王、ヤマザキナビスコカップ優勝、国際Aマッチ13試合出場(5得点)と、輝かしい実績を持つが、改めて振り返れば、ここまでのプロ生活は必ずしも順風満帆だったわけではない。オリンピック最終予選に出場しながらも本大会には出場できず、2008年以降、コンスタントに代表に召集されるようになったが、ワールドカップには縁がなかった。そして、2002年には右膝靭帯断裂、2004年には左膝靭帯断裂と、2度にわたる大怪我にも見舞われている。だが、悔しい想いや、サッカーをできない苦しみを乗り越えてキャリアを積み続けてきた。そんなサッカー人生を、山瀬功治はシンプルに振り返る。
「いろんなことがあったが、サッカーを続けたいのであれば、その状況を何とかするしかない。だから、いろいろと考えて、いろいろと動く。根本はいたってシンプル。動くか、動かないか、それだけのこと」
何事もなかったかのように、あっさりと応える姿に、彼の強い精神力を感じる。

そして、現在の自分を次のように語る。
「プレースタイルが10年前と一緒かと言われれば、それは同じではない。それにはいろんな理由があるが、その時に合わせた違うやり方、新しいものがあるのに、過去の姿にとらわれ過ぎて、新しいやり方に目を向けないのは、あまりいいことではないかなと思う。一般企業を例にとっても、昔ながらのやり方というものがある中で、その時、その時代のニーズや状況に合わせてチェンジしていきながら、けれども、本質的なものは見失わずに発展し続けている。それと同じこと」
それが山瀬のサッカーの根本であり、ひとつ、ひとつのプレーの基本となっている。

前節の金沢戦では、それまでの14試合以上に攻撃的な姿勢が印象に残るが、それも、常に状況に応じたプレーを求める姿勢によるものだ。
「自分の中に、ボランチをやるにあたって最低限やらなければいけないというのがあって、まずはそれを外さないようにしようと意識してきたが、ある程度、ボランチとしてのベースの部分のフィーリングみたいなものは掴めてきた感触があったので、もう少し怖いことをやらなければいけないというのが次のステップだと思っていた。ポジショニングだったり、パスであったり、シュートであったり、表現方法はいろいろあるが、それを出していきたい」

福岡はここまで、チャレンジャーとして上位チームに挑んできた。だが首位に立ったことで、状況は追われる立場に変わる。その変化の中で、山瀬はどんなプレーを見せるのか。楽しみでならない。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第16節
5月28日(日)13:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs ザスパクサツ群馬
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