【相模原 vs 藤枝】 ウォーミングアップコラム:「点を取ることでしかストレスは発散できない」(保﨑淳)

2017年6月17日(土)


第10節・栃木戦。ベンチスタートとなった保﨑淳(写真)はハーフタイムに安永聡太郎監督から「1トップとサイド、どっちが良い」と聞かれると迷わずに1トップを選択。45分間、最前線で体を張った。そして、スコアレスドローが濃厚かと思われたラストワンプレー、背番号7はボックス内でボールを受けると、迷うことなく右足を一閃。サイドネットに強烈なシュートを突き刺し、チームに5試合ぶりの勝点3をもたらした。

今季も本職である左SBで開幕スタメンの座を掴むと、その後もレギュラーとしてプレー。持ち前の攻撃センスを生かし、第5節までに2得点を挙げるなどチームに大きく貢献していた。しかし、チーム事情や「シュートセンスはチームNo1」と評価する指揮官からの抜擢もあり、第7節・沼津戦以降は前線で起用されることが多くなっていった。

常々、「もう1度、SBとして上のカテゴリーで勝負したい」と強い覚悟を持ってプレーしている保﨑は現状に対して「イライラしているよ」と正直な心境を吐露する。それでも、「出された飯を嫌と言える立場じゃないから。悔しくてもそこに出された飯を食って食って食い続けて結果を残して、そこで『俺はSBだ』と言ってやれば良いと思う。くそ悔しいけど、選べる立場ではないから」と自身が置かれた立場をしっかりとわきまえながらその思いをボールにぶつけている。

ただ、大きな葛藤を抱いている一方で、前線でのプレーを楽しんでいる保﨑もいる。「DFがどれだけ守備をしようが、FWが点を取ればヒーローはFWじゃん。最高なポジションだよ。その分、掛かる負担は大きいけど、DF時に掛かるプレッシャーに比べれば、ぜんぜん良いプレッシャーだね。DFで1対1をやられ続けるストレスよりも、FWで何本もシュートを打って、何回でも前で仕掛けてというストレスの方がぜんぜん良いよ」

さらに、長年SBでプレーしてきたからこそ芽生えた思いもある。それはまさに“一球入魂”。「後ろからつないできてくれたボールの気持ちも分かるし、何とかしてあげないといけないという気持ちも出てくる。それはいま俺が前にいることで、後ろの選手に対して精一杯できること」と“新米ストライカー”は仲間への思いを口にする。

今節・藤枝戦に向けて「ハットトリックしたいね」と意気込む保﨑。チームの勝利、そして目標の2ケタ得点を達成するためにこれからもピッチを駆け回る。

文:須賀大輔(相模原担当)


明治安田生命J3リーグ 第13節
6月18日(日)15:00KO ギオンス
SC相模原 vs 藤枝MYFC