【群馬 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:心の灯台MF松下裕樹。草津温泉キャンプで鋭気を養い、今節松本戦へ

2017年6月17日(土)


群馬は14〜17日、クラブ発祥地の草津温泉でミニキャンプを行い、今節のホーム松本戦に備えた。

高原のグラウンドで、気迫のこもったプレーをみせていたのはMF松下裕樹(写真)だ。14日のトレーニングでは、主力のボランチの位置でプレー。ピッチ外でもチームを盛り上げていた。
森下仁志監督は「マツは非常に良い状態で日々のトレーニングに向かってくれている」と評価を与えた。

松下は2007年から計9シーズンにわたって群馬でプレーする“Mrザスパ”。ともにプレーしたチームメイトがクラブを去っていく中で、群馬というクラブのアイデンティティーを守り続けている。

草津温泉は、クラブ発祥の地。北一真(石川・金沢学院高監督)、櫻田和樹(現静岡産業大コーチ)ら、かつての仲間たちはJリーグ昇格前後に温泉街で働きながら練習を積み、チームを支えた。

松下がザスパへやってきた2007年は、まだ温泉街を経験した選手が多く在籍。松下は、仲間たちから当時の苦労話を聞き、自らの力に変えていた。

クラブは今年、創立15周年を迎えたが、多くの選手が入れ替わったことにより、草津時代の“記憶”が薄れている。

松下は「今の若い選手たちは、先輩たちが温泉旅館で働きながらJリーグを目指したという歴史を知らないと思うので、今回のキャンプではそういう歴史を学んでほしいと思う」と話す。

時間の経過とともにチームや選手は変わっていくのは必然。昨季までは不動のレギュラーだった松下だが、今季は若い選手にポジションを譲る試合が多くなっている。

群馬のレジェンドは、時間の流れに抗いながら戦い続けている。「試合に出られない悔しさがもちろんある中で、大きな刺激をもらっている。どんな状況になってもサッカー選手として成長するために、毎日、練習している」(松下)

草津温泉で鋭気を養った松下は、再び立ち上がる。それは、かつての仲間たちのためでもある。

文:伊藤寿学(群馬担当)


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