【新潟 vs 磐田】 ウォーミングアップコラム:山崎亮平の献身の走りが、今こそ報われるべきだ。

2017年6月30日(金)


過労でぶっ倒れてしまうんじゃないか。走り続ける姿を見ていると、心配になってくるほどだ。本来ならサイドに入って大好きなドリブルで仕掛けまくるか、ターゲットとなる相棒の周りを衛星のように動き回り、決定的な仕事をするアタッカー。それが山崎亮平(写真)である。

だが、降格圏内で苦しむ今のチーム事情がそれを許してくれない。呂比須ワグナー監督が就任してリーグは3試合目となる第14節C大阪戦から4-2-3-1の1トップを務める。

173㎝の身長を考えれば、得意なプレーの手札のうち、相手を背負ったポストプレーが決して上位にくるわけではないことは、容易に想像できる。だが、その技術と負けん気と責任感が、適材適所の志向が強い呂比須監督をして、1トップに指名させるのだ。

攻撃だけではない。これまでは自陣にブロックを敷いて、カウンターからチャンスをうかがう戦い方がメインだった。それが前節の鹿島戦では、守備のブロックを組むことに加えて、ハイプレスでボールを奪おうとする姿勢が顕著になった。

ブロックをつくる際には求められるポジションを素早く取り、相手ボールの動きにリアクションし続ける。ボールを奪いにいくとなると、猛ダッシュでプレッシャーを掛けて守備のスイッチを入れる。守備でも先陣を切る。

惜しみなく走り続けるコンディションが素晴らしい。「試合が週一ペースになりましたから」と笑顔で話すが、連戦中も走力は変わらなかったし、苦境のチームにあってこれだけのトップコンディション、ハイパフォーマンスを維持するのは並大抵のことではない。

そのプレーには、取り分け責任感がにじみ出る。

「ボールを奪いに行くにしても、みんなが理解していないのに一人で取りに行っても無意味。もっと後ろから声を掛けてほしいし、前の選手はいつでもボールを取りに行くつもりじゃないと」

「疲れても、もっともっとボールを引き出さないといけない。後半の苦しい時間帯は、引いてボールを受けて前に運ぶ、キープするというのをやって、チームを助けたい」

昨シーズンも、古巣・磐田を相手に窮地に追い込まれたチームを救う、起死回生の決勝ゴールを挙げた(2ndステージ第14節○2-1)。攻守に走り続ける男の背中に、チームは奮い立つべきだ。ひたすら献身的で無償の走りが、結果で報われることを願ってやまない。

文:大中祐二(新潟担当)


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