【北九州 vs 盛岡】 ウォーミングアップコラム:「とにかく得点にこだわる」。ゲームを動かすサイドバック、福森健太の勝利への渇望

2017年7月7日(金)


今節は北九州にとっては7月最後のホームゲームとなる。7月後半の2試合がアウェイで行われ、その後のJ3リーグは中断期間に入る。ミクスタでの試合に限れば8月19日の藤枝戦まで1カ月以上の間隔が開くため、今節は何としても結果も内容も掴み取りたい。「7月の残り3試合を乗り切ることが大事で、ここでしっかり結果を残せれば8月の準備期間でもう一度、チームのレベルアップができる」と原田武男監督は展望する。ミクスタはパワーをもらえる場所だ。チーム全体の勝利に対する欲がいっそう滾(たぎ)る試合となる。

試合を2日後に控えた6日のトレーニング。コーチングスタッフからはDF陣に対してかなり厳しく指示が飛んだ。リスクをどこまで背負うか。あるいは、どのような攻撃のスタートをするか。最終ラインはMFとしての出場時間のほうが長いような攻撃的な選手が並ぶ。長所を発揮させる一方で、守備の集中力を保たせなければならない。彼らが勝敗の重要な鍵を握る。

福森健太(写真)は大卒ルーキーながらサイドバックで定位置を確保している。鹿屋体育大在学中の昨季も北九州の特別指定選手として2試合に出場。今年はベテラン選手にも堂々と勝負を挑み、「学生のリーグとは違う球際や判断のスピードには少しずつ慣れてきていると思う。どのチームでも運動量は求められるポジション。意識して取り組んでいる」。ニューカマーらしからぬ落ち着きで、ニューカマーらしい厚い運動量をピッチ上で表現する。

今年、チームはJ3からのリスタート。昨季体験したJ2とは多少の違いはあるが、福森は「どのカテゴリーでも試合で出てパフォーマンスを発揮することが大事だ」と話し、ここまでクロスやスローインからいくつもの決定機を作ってきた。もっともクロスからのヘディングシュートなどといったきれいなシーンはまだ少ない。FWとの呼吸もあるが、「まだまだ僕のクロスの精度の質も上げていかないといけない。チームとしてはどんな形でもゴールなので、とにかく得点にこだわりたい」と強調する。

前半戦で露呈した課題はゲームの閉じ方だ。指揮官は「70分や75分以降の戦い方。そこで我慢しきれずに失点してしまっている。そういうところの改善がいる」と語気を強め、福森も最終盤で失点した第11節沼津戦のあと、「最後の最後で失点している。隙を作らないことと、逆に隙を突いて決めきることが大事だ」と話した。

前節の富山戦でも勝点を守りきれなかった。今週末の試合こそ確実にゲームを閉じ、白星で締めくくりたい。それは前半戦の戦い方そのものをうまく閉じて、後半戦に繋げることにもなる。「得点にこだわりたい」と話す福森のゲームメイキングと守備への貢献に注目だ。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第16節
7月8日(土)18:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs グルージャ盛岡