【山口 vs 山形】 ウォーミングアップコラム:「試合に出る分、結果を出したい」。小野瀬康介、視線は高みを追い、脚はゴールを追う

2017年7月8日(土)


シーズンの半分、21試合が経過したJ2リーグ。山口では小野瀬康介(写真)ただ一人が全ての試合でピッチに立っている。山口は前半戦、暫定的に指揮を執った猿澤真治アカデミーダイレクターを含めれば2度の監督交代。小野瀬は「個人的にはなんとか21試合を乗り切った感じだ」と話したが、混乱することはなく強い眼差しで巻き返しの後半戦を見据える。「チームとしては結果は付いてこなかったので、前半戦の借金を取り返せるようにやっていきたい」。決意を新たに残り21試合に入っていく。

横浜FCから移籍してきた今年、序盤戦は山口のサッカーに慣れず、ゴールにもなかなか絡めなかった。ただボールを引き出すためのランや前線からのディフェンスなど、見えないところでの仕事でチームに貢献。「康介が一番走っていると思う」(三幸秀稔)と選手内からの評価は高く、小野瀬自身も「守備をさぼるわけにはいかない。点を取れなければ守備でも貢献しないといけないし、高い位置で奪い返せればチャンスにもなる」と話す。

カルロス マジョール監督になり、再び役割は変わってきた。中盤でのリレーよりもゴールに近くなり、岸田和人とのコンビネーションがいっそう重要に。「彼(岸田)のストロングは裏への抜け出しなので、できるだけ僕が落ちてボールを持ち(岸田に)裏を狙ってもらう。そうすることでスペースも空くので、そこでもう一度、僕がもらえればとも思う」と話す。強く求められているのはフィニッシュに絡むこと。マジョール監督はゴール周辺でのインパクトに重点を置き、小野瀬には「もっとボールを持ったときにパワーを使って欲しい」という言葉を掛ける。

ここ数試合はプレースキッカーを担うことがあり、「高校生までしか蹴っていなかった」とは思えないほど精度の高いキックが決定機を作る。ただ、目標としているのは二ケタ得点。「結果が出ていないのでその点はナーバスになる。試合に出ている分、結果は残さないといけない。10ゴールを狙うことは変わらない」と力が入る。

岸田とのコンビネーションやセットプレーから華やかなチャンスを作る一方で、上述した前線からの守備という日陰の活躍もする。小野瀬は広い視野から後半戦の戦い方をこう説いた。「現実的なところで言えば勝点をどれだけ拾えるか。前節も最低でも引き分けにできたと思うし負けないというのも大事だ」。そして、「ギリギリになると焦って普段通りにできなくなる。できるだけ勝点を積み上げていきたい」と続ける。

後半戦の最初の試合。「全体的にレベルは高い」という山形をホームに迎え、己の持ち味を存分に生かして勝点奪取を目指す。小野瀬康介。視線はクールだが、誰よりも高い場所を見つめ戦いに出る。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第22節
7月9日(日)18:00KO 維新公園
レノファ山口FC vs モンテディオ山形