【愛媛 vs 千葉】 ウォーミングアップコラム:6試合で14失点。求められる愛媛らしい固い守備への原点回帰

2017年7月28日(金)


ゴールは奪えているし、チームとして目指す攻撃の形も作れている。しかし、そんな手応えとは裏腹にここ最近は結果がついてこない。

その要因が守備面にあることは明白。勝利のない直近6戦で14失点も喫していては結果が出ないのも当然のことだ。主導権を握る時間を長く作ろうとも、その試合においての重要な勝負どころで失点するのは、そこまでのプロセスうんぬんを抜きにして“悪癖”と言わなければいけないだろう。

「愛媛らしさというのは本来、守備が固く、そこでエネルギーを使えるというところ」と間瀬秀一監督(写真)が話すように、このチームの持ち味のひとつはハードワークをベースにした粘り強い守備だったはず。実際に昨年、一昨年ともに1試合あたりの失点率は1点を下回り、今季序盤もその守備の固さを見せていた。しかし、シーズンが進むにつれて失点数は徐々に嵩増ししていき、失点率は1点を大きく上回る1.41点に。「いまの自分たちができていないものにちゃんと目を向ける必要がある」という指揮官の目線が守備の立て直しに向けられていることは間違いない。求められるのは愛媛らしい守備への原点回帰だ。

その守備はフィジカルで弾きかえすことをストロングとするものではない。

「パワープレーを主体にするならこのチームは190cm台の選手を揃えている。このクラブはそれを望んでいない。しっかりボールをつなぐことを望んでいる」(間瀬監督)。

フィールドプレーヤーの最長身はDF堀田秀平の182cmでチーム平均身長は決して高くない。高さを犠牲にする分、このチームはボールをしっかりつなぎ、そのスピード感で勝負をする。守備においてはゴール前で高さのある相手に対して劣勢になる場面も増えるが、だからこそ守備陣だけに頼らないチーム全体としての守備が必要。求められるのは相手の攻撃を凌ぐ守備ではなく、相手に攻撃させないための全員守備だ。

今節の対戦相手はリーグ最多得点の攻撃力を誇る千葉。その課題克服に対してチャレンジ精神を見せるにはまたとない相手と言えるかもしれない。

文:松本隆志(愛媛担当)


明治安田生命J2リーグ 第25節
7月29日(土)19:00KO ニンスタ
愛媛FC vs ジェフユナイテッド千葉