【大分 vs 町田】 ウォーミングアップコラム:日替わりヒーロー続出。次は切り札シキーニョか!?

2017年8月10日(木)


直近の2試合は途中出場の選手が決勝点を挙げ、連勝している。夏場の戦いにおいて、日替わりヒーローの出現は上位を狙ううえで欠かせない。今節はここまで最終ラインを統率していた竹内彬が累積により出場停止となる。代えの利かない選手であるため穴埋めは難しいが、片野坂知宏監督により抜擢された選手が、その選手自身の良さを出せばチームに好結果をもたらすはずだ。

自分の持ち味を存分に出すという点では、6月に新加入したシキーニョ(写真)は攻撃の切り札となっている。ブラジル特有のテクニックで魅了する。際立つのは、やはりファーストタッチの巧さ。次のプレーを常にイメージしながら具現化する。特に凄いのがトラップするときの姿勢が常に一定であると西山哲平強化育成部長は評する。「普通の選手なら足もとにボールを止めるときと、1タッチ目でボールを動かしてDFを抜こうとする。そのときは、身体の角度や軸足の膝の曲げ方が変わってくるけど、彼はどんなときも膝をグッと曲げて重心を低くして、同じ体勢でボールを受けにいく」。だから相手は動きを予測できず、うかつに飛び込めない。

ボールを受けてからのプレーに注目が集まるが、チームからパスが来るというのはパーソナルの部分も認められているということ。「陽気なブラジル人」はお茶目でイタズラ好き。練習の合間に選手にちょっかいを出し、話すきっかけをつくり、コミュニケーションを図っている。大分の戦術も選手の特徴も理解しようとする姿勢がある。チーム合流当初に比べ、ボールがないときの動きに怖さがある。「パスが来る」と感じた瞬間にマーカーの視野から消える動きや、シュートを打つためには最終ラインの背後で受けるべきか、斜めに動いてもらうべきか。そのあたりを素早く、正確に判断できている。ボールがあるときも、ないときも危険な存在となれるシキーニョから、しばらく目が離せない。

文:柚野真也(大分担当)


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