【北九州 vs 琉球】 ウォーミングアップコラム:池元友樹、チーム結束へ眼光鋭く。いざミクスタ満員大作戦!

2017年8月25日(金)


J2昇格に向け一戦一戦が勝負の北九州。今週末は琉球をホーム・ミクスタに迎える。この試合、北九州は「ギラヴァンツサマーフェスティバル ミクスタ満員大作戦」と銘打ち、オリジナルユニフォームの配布や花火600発の打ち上げなど多彩な仕掛けを実施。スタジアム全体を取り囲む一体となった応援で、中断明け以降の初勝利を目指す。

満員大作戦のオリジナルポスターは選手がねじり鉢巻きに法被姿で鋭い眼光を飛ばす。センターでひときわ凜々しいのがキャプテンの池元友樹(写真)だ。「僕たちの目標は(J2復帰の)一つしかない。やりつづけないといけないし、戦い方の前にまずは気持ち。一人一人が気持ちを前面に出して戦わないといけない」。すでに今年のウォーミングアップコラムでも池元を一度ピックアップしているが、チームの地力が問われる今、キャプテンの言葉に耳を傾け、彼の眼差しにチームの結束を託したい。

前節の北九州は立ち上がりに何度か好機を作ったが決めきれず、藤枝に0-1で敗れた。シーズン後半戦に入り、藤枝のような徹底した北九州対策をしてくるチームが増える可能性は否定できない。未知の戦いを前に、池元に「何を付け加えるべきか」と問うと、キャプテンは頷きながらもこう話した。「プラスアルファも大事だが、自分たちがやってきたサッカーの質をもっと上げたい。やろうとしているサッカーを構築し、どことやっても体現することが必要だ」。

今夏、北九州はボランチに山藤健太、サイドアタッカーに安藤由翔を補強した。両選手に期待される点も北九州スタイルの質の向上だ。「フジはバランスが取れるし、安藤は推進力がある。気持ちよくプレーできるような声掛けをしたい」。池元は練習中やクラブハウスなどで彼らと密なコミュニケーションを取り、チームへのフィットを促す。北九州は攻守でシステムを変更するなど細かな戦術が多く、集団としての戦術理解は欠かせない。原田武男監督も「味方を見ながらポジションを取ることが大事になる。オフ期間でフィジカルと戦術の落とし込みをやってきた」と話し、組織戦術の成熟を図る。

「分からないまま疑問を持ちながらプレーしていると疲れると思う。全員で理解し、全員でギラヴァンツのサッカーを表現するのが一番」と話す池元。今、キャプテンとして、あるいはストライカーとして、中盤に入ってきた選手たちを溶け込ませたり、様々な思いを抱えたチームを一つに束ねたりと奔走。むろん試合ではゴールを狙う使命を背負ってピッチに立つ。

重責を担ってなお変わらないことがある。鋭い眼でゴールを見つめ、鍛えられた脚でネットを揺らす。その瞬間、池元は強く腕を突き上げ、笑顔をぱっと浮かべ、サポーターに駆け寄っていくのだ。「ゴールを決めて僕も興奮しているし、スタジアムの雰囲気が自然と気持ちを盛り上げてくれている」。ねじり鉢巻きの似合う北九州男児の不変の熱さ。黄色に包まれる今節、池元はゴールの向こうで揺れるサポーターの笑顔と取るべき白星を見つめ、宵いのグラウンドを駆けていく。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第20節
8月26日(土)18:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs FC琉球