【栃木 vs 盛岡】 ウォーミングアップコラム:ギラギラしたFW藤沼拓夢が羽ばたく瞬間を見逃してはならない。

2017年8月25日(金)


「ゴールへ突進していく怖さもあるし、いいと思う」
ディフェンスリーダーの尾本敬は練習で藤沼拓夢(写真)と対峙するときに、確かな怖さを感じるという。
今年7月に大宮から栃木に移籍加入した藤沼は前節、雨中のJ3第19節YSCC横浜戦で途中出場から栃木加入後4戦目にしてついに初ゴールを決めた。背後へ出してもらったボールに持ち前のスピードとパワーを発揮し、相手DFをなぎ倒すと、自らが打ちやすい場所へ絶妙にボールをコントロール、右足を振りぬいた。練習で見せていた、らしさ全開のゴールだった。

「相手に身体を入れて倒した後の、次のボールタッチが大事だと思っていました。そこで良いところにボールが置けたからあれだけ冷静にシュートが打てたのだと思う。大宮のときから意識してきたファーストタッチが活きたと思います」

藤沼は16年に大宮ユースからトップチームに昇格したメンバーでもっとも活躍が期待された選手だった。しかし外国人選手たちの厚い壁に阻まれるなかで試合出場のチャンスはなかなか巡ってこなかった。藤沼はその間、自身のストロングを活かすべく、背後への抜け出しと、その際のファーストタッチ、そしてシュートへの流れを散々練習してきた。その鍛錬の成果を公式戦で活かしたい、と思うようになっていた。

「大宮にいれば、いずれはチャンスが来るかもしれないけれど、いずれ来るかもしれないチャンスを待って大宮で練習を続けるか、こっちにきて公式戦に出るか、両者では天と地の差があると思ったんです。公式戦を越える練習はできないんです。自分の成長のためには、やるからには本気で全力で、このチームをJ2に上げてやる、という気持ちで来たんで、モチベーションはすごく高いです」
そして前節、その強い思いがついにゴールという結果に繋がった。試合会場のニッパツ三ツ沢球技場には、かつての恩師、前大宮監督の渋谷洋樹氏の姿もあり、試合後には藤沼の地道な努力を労うように「よくやったな」と笑顔で声をかけられた。大宮関係者や選手たちからも続々と祝福の連絡があった。

栃木での初ゴールは、大宮でもがき苦しんできた壁を突き破る、次への一歩を踏み出す貴重なゴールであった。

今節に向けて藤沼はいう。
「ゴールへのイメージはしっかりあるし、味方との連携面、コンディション、メンタル面もすべてで準備ができています。前節ゴールを決められたことでプレッシャーも軽減されると思う。これからはもっとやりやすくなると思います」

一歩踏み出した若き俊英、藤沼拓夢が羽ばたく瞬間を見逃してはならない。

文:鈴木康浩(栃木担当)


明治安田生命J3リーグ 第20節
8月26日(土)18:00KO 栃木グ
栃木SC vs グルージャ盛岡
栃木県グリーンスタジアム(栃木SC)
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