【神戸 vs 札幌】 ウォーミングアップコラム:肉離れ再発から約9週間。高橋峻希、まもなく復帰。

2017年9月15日(金)


2016年には自身初のリーグ戦全試合出場を果たすなどネルシーニョ前監督からの信頼も厚かった。2017年4月22日の第8節・鳥栖戦では、J1通算150試合出場も達成している。高橋峻希(写真)は、名実ともにヴィッセル神戸の不動の右サイドバックと言えるだろう。だが、彼の今季は、2度のアクシデントによって苦しいものになっている。

最初のアクシデントは、5月24日のルヴァンカップC大阪戦で起きた。右ハムストリング肉離れを引き起こし、全治8週間と診断された。左サイドバック橋本和の離脱とも重なり、両翼を失った神戸はじわじわと後退していくことに…。高橋峻の離脱はチームにとっての打撃も大きかった。

そんな中、台頭してきたのが神戸生え抜きの右サイドバック藤谷壮だった。5月のFIFA U-20ワールドカップを戦い、チームに戻ってきた藤谷は6月4日の札幌戦で90分間の出場を果たすと、続くG大阪戦、横浜FM戦にもフル出場。試合勘を取り戻した若者は、ピッチで躍動し始めた。

だが、その活躍とは逆に、チームはG大阪戦、横浜FM戦と2連敗。流れを変える意味も含め、次節の川崎F戦でネルシーニョ前監督は高橋峻を先発起用した。診断結果の全治8週間よりも2週間ほど早いカムバック。高橋峻は失われた時間を取り戻すかのようにピッチを駆け回ったが…。前半21分、再び右ハムストリング肉離れを引き起こしてしまった。これが2度目のアクシデントである。

「自分が出ていない時に負けると歯がゆいというか、悔しい気持ちもあった。焦りもあったし、それで肉離れの再発を引き起こしてしまったと思う。同じ箇所を続けて2回も痛めた経験は初めてだったし、気持ちをコントロールするのが難しかった」

2回目の肉離れの診断結果は全治10〜12週間。再び、孤独なリハビリ生活を送ることになった。

あれから約9週間が過ぎた現在、高橋峻が全体練習に戻ってきている。「まぁ、戻ったといっても、まだちゃんとした練習ではないので何とも言えない」とは、9月12日の練習後のコメントだ。リハビリ期間には、ポドルスキが加入し、吉田孝行監督体制が始まるなどチームが大きく変化した中で、慎重に言葉を選ぶように、離脱期間をこう振り返った。

「(再発の)経験としては良くないけれど、自分の体と向き合うことができた。(前回と同じく)試合に勝てていないことに歯がゆさはあったけれど、焦るとまた再発しかねないので、そこは慎重にやってきたつもり。残り9試合ですけど、練習はもうできるので、頑張って復帰したいです」

ただし、藤谷が急成長を遂げている今、試合に出るのは簡単ではない。ライバルは前節のG大阪戦で渡邉千真の先制点をアシストするなど好調だ。

だが、高橋峻は藤谷の活躍を「あまり気にしていない」と話す。その裏にはこんな想いがある。

「前は、その(焦る)気持ちもあって再発した部分もあるので…」

焦らず、おごらず、淡々と…。まもなく、高橋峻がピッチに戻る。

文:白井邦彦(神戸担当)


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