【沼津 vs 富山】 ウォーミングアップコラム:キャプテン不在の一戦。徳武正之に問われるリーダーシップ

2017年9月16日(土)


チーム公式サイトに掲載されているデータでは、175cm 、72kg。センターバックとしては決して大柄ではないが、沼津の最終ラインにどっしりと君臨するのが、徳武正之(写真)だ。右のセンターバックに入ることが多く、的確なポジショニングとクレバーな1対1、カバーリングで、チームの最終ラインを支えている。そしてボールを持てば、正確なビルドアップやロングボールで攻撃の起点になる。攻守において、チームにバランスと安定感をもたらす存在だ。

沼津の攻撃は、両サイドバックがアグレッシブに攻め上がる。右サイドの尾崎瑛一郎と中村亮太のコンビは、もはや沼津の代名詞と言っていいほど破壊的な攻撃を見せてきた。そしてそのクロスに反応する左サイドバックの松藤正伸も、時にFWのようにゴール前に侵入してシュートを狙う。当然、カウンターへのリスク管理という点で、センターバックのポジショニング、味方への指示が重要になる。徳武はその難しいタスクを、涼しい顔で淡々とこなしてみせるのだ。

次節の富山戦は、右サイドバックの尾崎が累積警告で出場停止となる。吉田監督は「誰が出てもいい準備をしてくれると思います」と話すが、攻撃の起点として、精神的支柱として、チームスタッフから「キング」と称される選手の不在の影響は未知数。なにしろ、ここまで尾崎がピッチに立っていなかった試合は、リーグ戦では1分たりともないからだ。しかし、そんな状況でも徳武は力強い言葉を聞かせてくれた。

「皆いい準備をしてくれていると思います。自分自身もチームが目指す部分、求める部分は理解できています。恐れることなく、挑みたいと思います」

「キング」不在の一戦で、徳武がどんなリーダーシップを見せるのか。今までとは一味違う姿が、愛鷹のピッチにあるかもしれない。

文:中村僚(沼津担当)


明治安田生命J3リーグ 第23節
9月17日(日)13:00KO 愛鷹
アスルクラロ沼津 vs カターレ富山