【札幌 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:札幌の未来のために。九州男児は新天地に新たな歴史を作る。

2017年10月13日(金)


J1リーグも残りあと6節を残すのみ。毎年のように多くの視線を集める残留争いにあらためて目を向けると、残留圏内と降格圏との境目付近には僅かな勝点差のなかにいくつものチームがひしめく大混戦だ。今シーズン、J1に復帰した札幌もその渦中に身を置き、目標である残留達成に向けて熱い戦いを続けている。

そうしたなかで今週末は3位・柏とのホームゲームを迎えるわけだが、一際、強い意欲で万全の準備を整えているのが背番号6。今シーズンから札幌に完全移籍で加入した兵藤慎剛(写真)だ。

「シーズン終盤にこれだけシビアに残留を争う位置にいるのは、プロになってはじめてのこと」

昨年まで9シーズン、横浜FMでプレーを続けたハードワーカーはそう口にする。ただし、こうも続ける。「何位を争おうと、結局のところ、最後の最後で勝敗を分けるのはキャンプからの積み重ねだと思う」と。

たしかに、終盤になればなるほどひとつの勝敗がよりフォーカスされるが、俗にいう“6ポイントマッチ(順位が近いライバルとの直接対決)”で本当に勝点6がもらえることはないし、バラエティ番組のクイズコーナーように最終節の勝点が莫大だったりもしない。シチュエーションが異なるだけで、やはり試合というのは常に1/34。すべての試合でしっかりと力を出しきれるかどうかがカギだということなのだろう。

「1つの勝点が明暗を分けるギリギリの戦いから得られるものは確かに大きい。でも、それを勝ち抜くことで得られるものはもっと大きい。この戦いに勝つことは、札幌の将来に必ずつながっていく。残り6試合は札幌の未来を占うと言っていい」

そうやって北国クラブの将来をも見据える九州男児。加入初年度ながらも観客増加のために運営スタッフとの会議にも参加するなど、「少しでも多くの人に楽しんでもらいたい」と新天地でも積極的に溶け込む姿勢を見せ、チームの結束力向上にも一役買ってきた。

前節は左太もも裏に張りを訴え、今シーズンはじめて欠場を余儀なくされたが、それも残り試合でベストな力を出しきるため。「クラブ一丸となって戦いたい」と兵藤は言う。過去2度のJ1チャレンジは僅か1年での降格となった札幌。だが、それを食い止め、クラブの未来にも光を注ぐべく兵藤が厚別競技場のピッチをいつも以上に激しく走り回る。

文:斉藤宏則(札幌担当)


明治安田生命J1リーグ 第29節
10月14日(土)13:00KO 札幌厚別
北海道コンサドーレ札幌 vs 柏レイソル

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