【水戸 vs 山形】 ウォーミングアップコラム:君は「前田大然」を見たか!?

2017年11月11日(土)



今季のチームを語るうえで外すことができないのがFW前田大然(写真)だ。今季水戸に加入した弱冠20歳のストライカーはシーズン序盤こそスーパーサブ起用となったものの、第6節山口戦で初先発を飾り、ゴールを決めると、その後は先発に定着。攻撃を力強くけん引した。最大の武器は50m5.8秒の爆発的なスピードだ。相手DFの裏を突くだけでなく、ボールを保持した相手に猛然とボールを奪いに行き、相手DFにプレッシャーを与えて、守備を崩していった。それが今季の水戸の強みの一つであった。そして、速いだけではなく、ゴール前では20歳とは思えぬ落ち着きを見せてゴールを重ねた。第40節終了時点でチーム最多の13点を記録するなど、圧倒的な存在感を示してきた。

プロ2年目、水戸でブレイクを果たした前田は今後に向けてさらに注目が集まっている。前田は23歳以下の選手が主体となってチームが組まれる2020年の東京五輪の日本代表に選ばれる可能性があり、実際に代表関係者からも熱視線が送られている。前田の前には日本だけでなく、世界への道が広がっているのだ。これからさらに大きなチャンスをつかんでいってもらいたい。

松本からの期限付き移籍ということで、来季水戸に残る可能性は低いと言わざるを得ない。ただ、今後どのクラブでプレーしようとも、1年間水戸でプレーしたという事実は変わらない。そして、彼がプロとして飛躍を遂げたクラブである事実も変わらない。彼自身、プロ初ゴールを決めたケーズデンキスタジアム水戸を「特別な場所」と語る。それだけにホーム最終戦となる今節は「特別な試合になる」と力を込める。「水戸のサポーターはすごく温かくて、よくしてもらった。いいプレーして、点を取って、勝ってみなさんと喜びを分かち合いたい」。

無限の可能性を秘めた20歳のスピードスター。まだ見ていない人はスタジアムに足を運んでその姿を目の当たりにしてもらいたい。そして、見たことがある人はあらためてスタジアムに足を運んで、その姿を目に焼き付けてもらいたい。「前田大然を水戸で見た」。胸を張ってそう言える日が、近い将来、訪れるに違いない。

文:佐藤拓也(水戸担当)


明治安田生命J2リーグ 第41節
11月12日(日)13:00KO Ksスタ
水戸ホーリーホック vs モンテディオ山形