【福岡 vs 東京V】ウォーミングアップコラム(福岡):山瀬功治のぶれない姿勢。「いつもと変わらない。やれることをやるだけ」

2017年11月25日(土)


「やることはいつもと変わらない。その時々で自分たちのやれることをやるだけ」
J1昇格プレーオフ準決勝を前に山瀬功治(写真)は話す。プレーオフに対する心構えと言うよりも、それは山瀬本人のサッカー観。大げさな言い方をすれば、それこそが山瀬の人生観であると言ってもいい。

2000年に北海高校(北海道札幌市)を卒業してコンサドーレでプロ選手としてスタートを切ってから18年間、その姿勢は一度たりともぶれたことはない。もちろん、悩み、苦しんだこともあっただろう。だが、いつも頭の中にあるのは、置かれた状況を正面から受け入れた上で、では、自分が目指すものを成し遂げるために、いまの自分にできることは何かということ。そして、それを妥協することなく徹底的に突き詰めてきた。

2002年に右膝靭帯断裂、2004年には左膝靭帯断裂という大怪我を経験し、2005年に横浜F・マリノスに移籍してからはヘルニアに悩まされた。それでも18年間にわたってプロ選手として生き抜いてきたのは、そうした姿勢があるからに他ならない。今シーズンのリーグ戦出場は40試合で3,427分。試合数、出場時間は亀川諒史、三門雄大に次いでチーム3番目。6得点もウェリントン、石津大介に次いでチーム3番目の成績にあたる。Jリーガーの選手寿命が延びたとはいえ、36歳を迎えたシーズンで、これだけの結果を残すことは簡単ではない。

そして迎えるJ1昇格プレーオフ準決勝。前半戦を首位で折り返したこと、後半戦も最後まで長崎、名古屋との間で激しいデッドヒートを繰り広げていたことを考えれば、福岡にとっては悔やまれる結果ではある。もちろん、山瀬だけではなく、選手全員に悔しい想いはあるだろう。だが、山瀬はこれまでと同じように、いま自分が置かれている状況を受け入れ、それを悔やむのではなく、J1昇格のために、いま何をなすべきかだけに焦点を当ててトレーニングに臨んでいる。

「東京Vは例年通りと言うか、技術の高さのあるチーム。前には外国籍選手もいて攻撃的なチームかなと思う。その相手をリーグ戦では無失点に抑えているので、それをポジティブに捉えつつ、けれども、それを意識しすぎると足下を救われるので、タイトにはやっていきたいと思っている。大事なことは受けに回らないということ。それに尽きる。攻守において自分たちから仕掛けていけるような形が作れれば、リズムができるのではないか」山瀬にとってプレーオフは3度目。過去2度のプレーオフでは昇格が叶わなかったが、その経験を含めての言葉でもある。

さて、ホーム最終戦を終えた11日、山瀬は次のように話していた。
「プレーをしていて、すごい雰囲気を感じた。結果は悔しい部分があるが、試合中は気持ちが良かったし、サッカー選手冥利に尽きるというのがあった。そういう雰囲気を作ってくださったサポーターのみなさんには感謝したい。だからこそ今年、全日程が終わる時には、笑って終わりたいなと思う」

それを実現させるために、まずは、えがお健康スタジアム(熊本)で自身のすべてを見せるつもりだ。


文:中倉一志(福岡担当)


J1昇格プレーオフ 準決勝
11月26日(日)13:00KO えがおS
アビスパ福岡 vs 東京ヴェルディ

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