【清水 vs 鹿島】 ウォーミングアップコラム:新たな守備のリーダー、ファン・ソッコ。古巣相手に熱くかつ冷静に下克上を狙う

2018年2月24日(土)

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昨年は最終節で辛くもJ1残留を決めた清水エスパルス。今季はチーム再生を誓い、新たな指揮官にヤン・ヨンソン監督を迎えて、再スタートを切ろうとしている。
ただ、6週間の準備期間で臨む最初の相手は、難敵・鹿島アントラーズ。戦力だけでなくチームの成熟度も非常に高く、今季も有力な優勝候補であり、すでにACLで2つの公式戦を経験している。
そこに挑む清水は、まだ新たなサッカーを構築している過程にあり、現時点では守備の修正に重点を置いている。チームとして最低限の目標は残留争いから脱することだが、そのためには昨季J1ワースト3位の54失点を減らすことが絶対条件だからだ。
攻撃のほうでは、確実にパスをつなぎながらさまざまな角度から崩していくサッカーを目指しているが、今の段階ではまだまだ成長過程。この開幕戦では、相手が鹿島ということもあってポゼッションでは上回られる可能性が高いが、その中でチーム一丸となってゴールを守り抜き、限られたチャンスを生かしてゴールを奪うという形が、清水が勝利するためのシナリオとなりそうだ。

というわけで、清水が勝つためにはまず失点を0に抑えることが欠かせない。そして、そのためのカギを握る存在が、新たに加入した元韓国代表センターバック、ファン・ソッコだ。2015〜16年には鹿島に在籍してリーグ優勝も経験しており、昨季は中国・天津泰達でプレーした経験豊富な28歳。鹿島に移籍した犬飼智也の穴を埋めるだけでなく、それ以上の働きが期待される新たなディフェンス・リーダーだ。
ファン本人も「自分が求められている役割は失点を減らすことなので、失点の確率を減らすプレーをすること、自分の経験をみんなに伝えること、チームに良い風が吹くように自分のところから良い言葉を発信していくことを心がけています」と語る。
フィジカルや1対1の強さ、高さ、速さなどDFとしての基本能力は申し分なく、それに加えてコーチングや統率力を年々確実に進化させてきたことを、彼を広島時代からよく知る関係者も証言する。そうしたファンの積極的な声かけもあって、守備陣のコミュニケーションはより活発になり、練習試合などでも一体感のある組織的な守りができ始めている。

ファンを中心とする守備陣が失点を0に抑え続ければ、ACL水原戦(アウェイ)の疲れを残す鹿島に終盤で消耗や焦りが出始める可能性は高い。そうなれば、鄭大世、クリスラン、北川航也といった一発のあるFW陣が大きな一仕事を見せてくれる期待感も十分にある。
「ホームゲームだからといって前からイケイケになれば、鹿島の思う壷になってしまうでしょうし、向こうは水原戦の疲労も残っていると思うので、相手の出方や状態をよく見ながら、自分たちがボールを握れる時間帯は握って、相手の急所を突くという部分でもしっかりとしたゲームプランが必要だと思っています。僕自身、鹿島が相手で非常に燃える部分がありますが、冷静にゲームを運ぶという部分も声をかけ合いながらうまくやっていきたいと思っています」(ファン)
人一倍熱い闘志を胸に秘めながら冷静に守備を統率する新たな守備の要。彼の一挙手一投足に注目することも、清水の試合を観るうえで新たな楽しみとなる。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第1節
2月25日(日)13:00KO アイスタ
清水エスパルス vs 鹿島アントラーズ
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
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