【新潟 vs 徳島】 ウォーミングアップコラム:勝利へとチームを加速させる男、矢野貴章

2018年3月24日(土)

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6年前、名古屋へと去るとき、矢野貴章(写真)はFWだった。2度目の新潟復帰となった昨シーズン、右サイドバックとして戻ってきた。

今シーズン、新たにチームを率いる鈴木政一監督は、矢野をFWに再々コンバートした。磐田の特別指定選手時代から知るからこそ、「前線でダイナミックに動くことができる。それによってスペースが生まれ、味方がそれを使える」と、あるべき力の出しどころに着目している。

果たして第2節・松本戦から第4節・横浜FC戦まで自身初の3試合連続ゴールと、得点感覚が冴えわたる。そればかりか、横浜FC戦の先制点で起点となるプレーが素晴らしかった。左サイドに流れてボールを受け、自ら上げたクロスを、ゴール前のスペースに飛び込んだ2列目の加藤大が折り返し、2トップを組むFW河田篤秀が決めるという、スペースメークとその共有によって生まれた理想的な一撃だったからだ。

J2の長い戦いは始まったばかり。ゴールを奪い、仲間のために攻守で献身できる男は、シーズンが始まる前に「ある意味、これまでより戦いは厳しくなる。昇格を目指すということは、シーズンを通して優勝争いを続けなければならないから」と、2018シーズンを予見している。

前節・愛媛戦でリーグ5試合目にして初の黒星を喫し、順位は10位に後退。「ここで愛媛に負けたのは、良かったといえます。僕たちの力は、まだまだこれくらいだということ。隙を見せたら4連敗している相手にも負けてしまう。(J2で)簡単に勝てないことに気づくことができたので」。その言葉はひと際リアルに響く。

気づきを得たら、良くするために即、行動に移す。試合中でも変わらないスタンスだ。前節の愛媛FC戦でもアウト・オブ・プレーになると、ボランチの磯村亮太やセンターバックの富澤清太郎とたびたび話し込んでいた。

「愛媛はディフェンスラインが高くて、中盤をコンパクトにしようとしているのに、自分たちはくさびのパスが多かった。それは、相手の狙い通りにこちらがサッカーをしてしまったということ。後ろの選手には、相手のラインが高いのであれば、背後を狙うようなボールの持ち方をしてほしい、と伝えました。相手が嫌がることを、どんどんやらないと」

昇格を目指す以上、連敗は厳禁だ。ホーム初勝利への期待も高まる。「徳島は去年のキャンプで練習試合をやって大敗したとき(0-6)の印象が強い。1年経って、やり方も浸透しているはず。そういう相手に、僕たちは勝っていかないといけない」。明日の試合でプレーが止まり、矢野がチームメートと話すシーンが見られたら、それは勝利に向かって戦いが加速する合図だ。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第6節
3月25日(日)14:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs 徳島ヴォルティス
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
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