【新潟 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:献身のハードワーカー、坂井大将にニイガタが染みる。

2018年4月7日(土)


U-21日本代表として参加していたパラグアイ遠征から戻り、迎えた前節、熊本戦。チームは4-4-2から3-4-2-1にシステム変更したが、MF坂井大将(写真)は遠征前、変更前までと変わらず、磯村亮太とドイスボランチを組んで先発した。試合は守備のほころびを3度突かれ、1-3で完敗。坂井自身も0-3とされて約10分後の66分、大卒ルーキーのFW渡邉新太と交代し、ベンチに退いた。

すぐに片渕浩一郎ヘッドコーチに交代理由を聞きに行ったところに、気持ちの強さが表れる。そして、「フチさんに言われたのは、“パスのミスが増えてきたから”ということ。それには僕も納得しました」と状況を受け止め、ミックスで振り返えられる心持ちが、ただ強気なだけではない、柔軟性と芯の強さを物語っていた。

交代理由の“ミスの増加”は、言い換えれば、『彼ならミスを少なく、もっとボールを循環させられるはずだ』という監督・スタッフの信頼にもつながる。実際、自分たちのボールになれば小まめにポジションを変えながらボールを集配し、味方がプレーしやすい状況を整え、守備になれば危険なエリアをいち早く察知し、カバーに走る。167センチと、決してサイズのあるボランチではないが、チームのために攻守に惜しみないハードワークを開幕戦から続けている。

大分から新潟へ、期限付きでの加入が決まったのは1月のことだ。当時、滞在していたのはベルギー。昨夏、成長するための新たな経験を求め、2部のテュビスに期限付き移籍していたからだ。

「普通に練習から削られるので、削り返していました。それまで練習で削ったことなんてなかったけれど。やられっぱなしでも、放っておかれるだけだし、悔しいから」。ここでも顔をのぞかせる、負けん気の強さ。しかしビザがなかなか下りず、公式戦に出場するめどが立たなかったこともあり、新潟への移籍を決断した。

当時、新潟は高知で1次キャンプの真っ最中で、移籍が決まってすぐチームに合流。「3日前までベルギーにいて、新潟に加入したのに高知にいる。何だか移籍した実感が沸きません……」と戸惑いながら、ひとたびピッチに入れば、たちまちその技術力でチームを活性化させた。

首位の岡山をビッグスワンに迎え撃つ今節、攻撃面でのプラスアルファに意気込む。「横パスを使いながら、タイミングよくワンタッチで縦パスを入れられれば。新しいシステムの特徴として、選手同士の距離感も良くなっている。縦パスが攻撃のスイッチになる」。

鈴木政一監督もその感覚を、「ボールを“止めてパス、止めてパス”ばかりじゃなく、ワンタッチで縦に入れる力は、今のチームのボランチの中で一番」と評価する。岡山戦で出場すれば、3試合目のホームのピッチということになる。「もう慣れてますよ。陸上トラックがあって、スタンドの雰囲気が大分に似ているし、違和感もないです」という新たなホーム、ビッグスワンの好きな景色を尋ねると、「2つあるんですけど、いいですか?」と答えが返ってきた。

「バスでスタジアムに入るとき、新潟駅からまっすぐ伸びる道を右に曲がると、ビッグスワンが見えてくる。あの光景が好きですね。あとは、チャントの『アイシテルニイガタ』。アウェイの横浜FC戦(第4節)のとき、アップ中に初めて実際に聞いたんですが、すぐに覚えちゃうくらい気に入りました。ビッグスワンでも、聞こえてきたらリズムに乗ってプレーできるはず」

パラグアイ遠征中の第6節徳島戦で、チームは今季ホーム初勝利を挙げた。次こそ、自身ホーム初勝利に貢献し、サポーターと喜びを分かち合いたい気持ちが、一段と強まっている。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第8節
4月8日(日)14:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs ファジアーノ岡山
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
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