【盛岡 vs 秋田】 ウォーミングアップコラム:武器は圧倒的な身体能力。藤沼拓夢がJ3のエースに名乗りを上げる

2018年4月7日(土)


前節、移籍後初ゴールを記録した藤沼拓夢(写真)。その躍動感や球際の強さに頼もしさを感じる反面、練習や試合を観る中で常々気になっていたことがあった。「彼のトップフォームはもう1段階、2段階先にあるのではないか?」という疑問。本人は少しの逡巡の後、こう答えた。
「ありますね。もう2、3段階あります。今は元々痛みを抱えていたところを悪化させてしまっていて、それが相当足を引っ張ってしまっていて。シュートを振り抜けないし、満足に跳べない。100%には遠い状態です」

今でこそ屈強な身体能力を生かしたプレースタイルを持ち味とする藤沼だが、ユース時代は非常に線が細く、サイドハーフを務めることが主だった。
「高校2年生くらいまでは本当にガリガリで。試合中に吹き飛ばされて、腕を合計3回骨折して『もう折りたくない!』って思ったところから体をつくり始めたんです。当時は人に当たるのが本当に嫌でしたね」
現在のプレースタイルが形成された裏には、意外にも3度の骨折経験が色濃く影響している。

今季に入ってからはシーズン中のトレーニングのアプローチを変えた。髙﨑康嗣ヘッドコーチに「身体能力と筋肉が釣り合っていない。身体能力に筋肉がついてこられない」と指摘されたことをきっかけに下半身のトレーニングを開始。この強化はシーズンが進むほどに効果を発揮するだろう。彼の最大の特徴でもある身体能力を極限まで引き出す助けになるはずだ。

新しい相棒であるFW梅内和磨との連係も試合をこなす中でかみ合ってきている。群馬戦ではプレミアリーグ・レスターシティの2トップを想起させる連動性でチャンスに絡んだ。梅内が岡崎慎司のようにリンクマンとしてつなぎ、藤沼が最前線でヴァーディーのようにフィニッシャーとして振る舞った。

今節は盛岡にとっては過去3年間勝利のない秋田との北東北ダービー。昨季は栃木でチームメートだったDF尾本敬の壁を打ち破り2戦連発を誓う20歳。秋田戦は誰より強く、誰より速い背番号29に要注目だ。

文:高橋拓磨<cross Line>(盛岡担当)


明治安田生命J3リーグ 第6節
4月8日(日)13:00KO いわスタ
グルージャ盛岡 vs ブラウブリッツ秋田
いわぎんスタジアム(グルージャ盛岡)
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