【栃木 vs 新潟】 ウォーミングアップコラム:岡﨑建哉が一撃必殺のスルーパスを通せるようになった理由。

2018年4月14日(土)


要求され、それをピッチで表現できてしまうのだから、改めてレベルの高い選手だと感じる。

今季、栃木に大黒将志が加入してからというもの、岡﨑建哉(写真)は「オグリさんの動き出しを見逃さないこと。そこにボールを出せなければ自分に技術がないということ」と繰り返してきた。大黒には「いつでも蹴れる場所にボールを置くんだ」とアドバイスをされ、身につけ、大黒への配球を試合を重ねるごとに増やしてきた。

前節徳島戦、1点ビハインドで迎えた72分、ハーフウェイライン付近で得たフリーキックのボールに岡﨑が何気なく近づく。ふとゴール前に向かって顔を上げると、次の瞬間、相手DFラインの背後へ落とす山なりのフィードを蹴っていた。その視線の先には、すでに走り出していた大黒がいた。大黒がこのボールを芯で捉え、強烈な左足ボレーを放ったが、好ポジションをとった相手GKカルバハルがセーブ。ゴールはならなかったが、岡﨑と大黒の二人だけの関係で作った決定機だった。

ストライカー大黒の動き出しを活かせるパスを誰が配球するのか――。それが今季の栃木のテーマの一つだったが、パサー寺田紳一が長期で離脱したあと、栃木に加入した元日本代表の二川孝広と大黒のホットライン復活に大きな注目が集まっている。実際、前節の徳島戦で今季初出場を果たした二川は、短い出場時間にもかかわらず大黒に決定的なスルーパスを通しかけており、パサーとしての違いを存分に見せつけた。お金を払う価値のあるパスだった。

ただ、岡﨑のそれも面白い。彼はどの試合でも必ず大黒の動き出しを見ようとしているし、狙っているし、直近の福岡戦や徳島戦では岡﨑―大黒のホットラインで決定的なシーンを一度ずつ作り出している。

今節の新潟戦、岡﨑―大黒のホットラインは再び決定機を作り出すのか。アルビレックス新潟サポーターも大挙するとされるグリスタで、黄色一帯が大歓喜するシーンを見てみたい。

文:鈴木康浩(栃木担当)


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