【横浜FM vs 神戸】 ウォーミングアップコラム:立ち上がれ!“偽GK”飯倉大樹

2018年4月14日(土)


1-3。前節の首位・広島戦で、今季最多失点を喫して敗れた横浜FM。屈辱の敗戦。その中で最も印象に残ったが、守護神・飯倉大樹(写真)の“走る”姿だった。

トラッキングデータを見ると、この日の飯倉の総走行距離は7.357mと、第5節・清水戦の7.390mに次ぐ数字。さらにスプリント回数は驚異の10回! これまでの最多は第4節・浦和戦での4回だ。なぜ、倍以上に増えたのか。それは、広島が横浜FMのハイラインを下げさせる攻略法として、ロングシュートを執拗に狙ったから。攻撃時はハーフェーライン近くで構える飯倉だが、その軌道をただ指をくわえて見ているわけにはいかない。打たれたら長い距離をダッシュで戻る。だが、頑なにポジションは後ろに下げない。打たれども打たれども、前に出て、懸命のダッシュで戻る。逆転されてもなお、それを繰り返す。まるで何度ダウンしても敵に立ち向かうボクサーのように、闘争心の火を絶やさない。

監督会見では、こんな質問が出た。「失点はあっても、GKの位置はあれぐらい高いポジションどりでいこうと考えていますか?」。それに対し、アンジェ ポステコグルー監督は平然と、こう言いのけた。「そうですね。大樹に関しては、非常に良いプレーをしたと思いますし、今日の試合に限らず、ずっと良いプレーをしてくれています」。サッカーの世界では、監督の志向する戦術が端的に表れるのが「GK」とも言われている。ポゼッション重視のチームのGKは、フィールドプレーヤー同様のプレーが求められる。横浜FMも多分に漏れず、飯倉大樹という“偽GK”が、ひと昔前のリベロの仕事をこなせるからこそ、今の攻撃的サッカーに移行できたといって過言ではない。

広島戦直後、ピッチで呆然と立ち尽くし、深くうなだれた飯倉。ミックスゾーンでも「今日は(コメント)なし、ごめん…」。ショックがにじみ出ていた。中3日で迎える神戸で、どう切り替えて臨むのか。トリコロール浮沈の鍵は、背番号21が握る。

文:小林智明<インサイド>(横浜FM担当)


明治安田生命J1リーグ 第8節
4月15日(日)14:00KO 日産ス
横浜F・マリノス vs ヴィッセル神戸

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