【清水 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:結婚でプライベートも充実の河井陽介。チームの現状と復調へのポイントを語る。

2018年4月20日(金)


ここ5試合勝利がなく、得点も5試合で2点と開幕当初の勢いを失っている清水エスパルス。リーグ戦ではホームでの勝利がまだなく、サポーターにも不安が出始めているかもしれない。

だが、そんな中でもひとつ言えるのは、選手たちは自分たちの戦い方に疑いを持っていないということ。ヤン ヨンソン監督のサッカーを続け、そのクオリティを高めていくことによって結果を出していくという方向でチームの意識が統一されている。だから、チームがバラバラになるという心配は今のところなさそうだ。

そんな清水の現状と今節の課題について、チームの公式サイトで“新時代のバンディエラ”と名付けられている河井陽介(写真)に聞いてみた。河井は地元の藤枝東高校から慶應義塾大学を経て2012年に清水に加入し、キャッチフレーズ通り清水一筋の7年目。昨年は2月末に左アキレス腱を断裂して3試合しか出場できなかったが、今季は開幕からリーグ戦全試合にボランチとしてフルタイム出場。1月には地元の人気アナウンサーと結婚して話題を集めるなどプライベートも充実し、献身的な働きで今季の新戦術を支え続けている。
あまり雄弁ではなく、キャプテン的にチームを引っぱっていくタイプでもないが、非常にクレバーで俯瞰的な視点からチーム全体を見る目も持つ河井。清水の現状については次のように語る。
「みんなハードワークしているんですけど、なかなかそれが良い方向に出ないというか……シーズンの中ではこういう時期もあると思うんですけど、どうすれば良いかというのをみんなでコミュニケーションをとりながらやっている段階かなと思います。連戦で疲れもある中で、みんなの意識を統一してやらないと集中力も切れてしまいますし、みんなが同じ方向を向いて、同じことをやっていくのがいちばん良いと思います」

他の選手に話を聞いても、同様の答えが返ってくる。選手自身が、チーム全体で同じ方向を向くために意思疎通を図っていくことの重要性を強調するのは頼もしいところだ。このところ3バックの相手が多く、システム的なミスマッチもあって守備がハマらないという面もあったが、今節の相手は清水と同じ4-4-2を採用するFC東京。守備のコンセプトが似ている面もあるチームだ。
「自分が相対する選手というのは、3バックの相手より明確になってくると思うので、局面局面で負けないようにすることが大事かなと思います。隙を見せたらやられると思いますし、逆に自分たちは相手の隙をうまく突かないといけないので、攻守の切り替えというところは強く意識して試合に入りたいです」(河井)

失点がとくに多くなっているわけではなく、ここまでの3敗もすべて1点差。河井が指摘する要素が十分に表現できれば、守備面は計算できるはずだ。となると、あとは点が取れるかどうか。1点ではなかなか勝ちきれないので、勝ち星を増やしていくためには複数得点も必要になる。
「(攻撃で)狙っていくスペースというのは、練習で監督からもつねに言われていますし、みんなわかっていると思うので、どのタイミングで走り出すのか、どのタイミングで使うのか、選手の中でもっとクオリティを上げないといけないと思います。ただ、良い形は少しずつ増えてきていますし、チャンスがないわけではないので、そこをうまく仕留めていければ、もっとリラックスして攻撃できると思います。点を取りだしたら、前の選手は気持ち良くプレーできるだろうし、(FC東京戦は)そうやってチームがうまく回っていけるきっかけになるようなゲームにしたいですね」(河井)

FC東京に勝つためには、チーム全体の意思統一という部分がより重要になってくる。周囲の状況を見ながら非常に“気の利いたプレー”ができるのも河井の特徴だ。今節もそれを生かしてチームの方向付けを明確にしていってくれるはずだ。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第9節
4月21日(土)13:00KO アイスタ
清水エスパルス vs FC東京

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