【岡山 vs 熊本】 ウォーミングアップコラム:「走ったぶんだけ自分に帰ってくる」サイドの請負人、椋原健太

2018年4月27日(金)


先週、スタジアムで話を聞いた小学生の男の子は、「椋原健太選手の、走るところが好き」と言っていた。90分間にわたって繰り返しサイドをアップダウンし、走りきる椋原健太(写真)は子どもたちの憧れだ。しかし前節・岐阜戦では、「最後の10分間は頭がクラクラして、もうだめだーと思ったんですけど、ミム君(三村真)が代わっちゃって。ミム君、走れるでしょーと思ったんですけど(笑)。でも、あとで大分の試合を見ると、最後のワンプレーで決めていた。あともうひとつ落ち着けていたら。そう思いました」。
 
ここまで全試合にフルで出場。岡山で初めてWBのポジションをやり、プロ10年目の挑戦をしている。試合を重ねるごとに攻撃面で複雑に絡んでいく回数を増やしてきた。「生きてきて15試合くらい(プレシーズンを含めて)しかWBをしてないので、まだ掴めてはいないです。サッカーの経験でやっているだけで、まだまだ全然ですが、でも楽しさはわかるかな。この長い『縦』を全部ひとりで任せてもらっている。どうやって攻めるか、守るか、たまに数的不利になって、それをどうやってごまかすか。全部ひとりでやんなきゃいけないけど、全部ひとりでやっていい。走ったぶんだけ自分に帰ってくる」。
 
こう話しながら、目の前に阿部海大がいるのを見つけ、「カイトがもうちょっと声を出せればね、カイトが」と直接、阿部に話しかけるふうになる。「カイトは俺が『行くよ、行くよ』って言わないと来てくれないからね。ディフェンスの時に押し出してくれたら、もうちょっとスムースになるかなと思いますね」
 
阿部はこれを聞いてニヤリと笑う。この日は、同じくルーキーの松本健太郎が練習後、椋原の話を聞いていた。「マツケンはオフェンスのサイドの選手で、ディフェンスの知識はゼロなので、身体能力でカバーしている。それで『今日のああいう場面は、どうしたらいいですかね』って聞きに来たんです。僕はディフェンスのことならアドバイスが出来るので。彼には素晴らしい身体能力があって、僕とは違うポジショニングがある。そこは自分で見つけなきゃいけないけど」
 
言うべきことをさらりと言って、面倒見がいい。昨年は広島のJ1残留に尽くし、今年は岡山でJ1昇格に尽くす椋原健太。サイドという専門職を独特の「華」を持って果たしているが、「華なんてとんでもない。華はFWで、僕らDFは『土』です」と言う。「土」たる誇りを持ったDFだ。長澤徹監督は、現在の岡山の堅い守備には、椋原や三村らの存在が大きくあると語る。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第11節
4月28日(土)19:00KO Cスタ
ファジアーノ岡山 vs ロアッソ熊本

シティライトスタジアム(ファジアーノ岡山)
みんなの総合評価 (4.0)
臨場感 (3.8)
アクセス (4.2)
イベント充実 (4.1)
グルメ (4.6)
アウェイお楽しみ (3.8)

みんなの口コミで作る「スタジアムナビ」
全スタジアムの新着投稿フォト

編集部オリジナル特集