【琉球 vs G大23】 ウォーミングアップコラム:「辞めたときに後悔したくない」。心境の変化がもたらした富樫佑太の強い輝き

2018年5月2日(水)


4月の4試合を3敗1分とし波に乗れなかった琉球。その中において富樫佑太(写真)はひとり気を吐いている。4月7日のセレッソ大阪U-23戦で1ゴール。そして4月29日のY.S.C.C.横浜戦では2ゴールを奪い、自身初となる複数得点も記録し調子の良さをアピールした。
しかし富樫にとっての今シーズンは決して順風満帆だったわけではない。これまで全試合に出場しているものの開幕戦以降約1ヶ月間ゴールから見放されていたストライカーは、2度のスタメン落ちを経験し苦境に立たされる時期もあった。打開策を暗中模索する中、彼はひとつの光明を練習時に見出す。
 
「(金鍾成)監督からも裏に抜け出すプレーを求められていて、練習のときからそれを意識してシュート練習をしていく中で、監督の要求と自分がこなさなくてはいけないことをしっかり整理できるようになりました」。
その言葉の真意がはっきりと見られたのは前節の自身1点目のゴールシーン。左からのクロスボールが放たれた瞬間、富樫は相手DFラインを意識しながら裏へと抜けだすと、富所悠からのアシストをプレッシャーのかからない中でゴールを決めた。このゴールは富樫自身も手ごたえを感じたようだ。「泥臭い形かもしれないですが、得点につながるプレーを見せられてよかったです」。
 
本来はセンターフォワードでプレーすることを得意とする富樫だが琉球で与えられたポジションはサイドハーフ。一人ドリブルで切り崩す姿が顕著に見られた昨シーズンと違い、今年は仲間を利用して局面打開しようとする姿が現れている。
「自分のやるべきことと、出来るプレーと出来ないプレーをしっかり自分の頭の中で整理ができている。苦手なことに手を出さず、強みを出せるプレーを意識できるようになったことが今の形につながっていると思います」。
 
富樫のサッカー観は年齢を重ねるごとに変化している。特に今年は富樫と同じ年代の95年組が数多くチームに加入したことにより、これまで以上に真摯にサッカーに取り組む姿勢を見せている。
「年齢的に今年大卒を迎えた人たちと同じ社会人1年生になる歳になり、僕自身もしっかりしなければいけない。プレーヤーとしての寿命を考えてもいつでも辞めてしまえるような年齢なので、辞めたときに後悔したくないなと思った時に今ある環境でしっかり取り組もうと意識するようになりました。試合後やトレーニング後の疲労回復、あと食生活も意識するようになっていて、その結果常に良いコンディションを保つことができています。高校のときからやっておけばなと今更ながら後悔しています(笑)」。
 
これまでゴール数のキャリアハイは2016年の4ゴールだったが今シーズン早くもその記録に並んだ。様々な壁にぶち当たりながらも常に乗り越えてきた富樫は、アタッカーとしての存在感を日々強めている。

文:仲本兼進(琉球担当)


明治安田生命J3リーグ 第9節
5月3日(木)18:00KO 沖縄県陸
FC琉球 vs ガンバ大阪U−23

タピック県総ひやごんスタジアム(FC琉球)
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