【新潟 vs 大分】 ウォーミングアップコラム:頼れる守護神、アレックス ムラーリャが上昇気流にチームを乗せる

2018年5月5日(土)


2日前、アウェイの金沢戦では、後半早々にPKをストップ。3-2の勝利、シーズン初の連勝に大きく貢献した。

アレックス ムラーリャ(写真)、PKといえば、湘南でプレーしていた5年前、ゴールライン上でサイドステップを踏んで川崎Fの大久保嘉人を幻惑し、ミスを誘った場面が思い出される。しかし、「止める自信があった」という今回は、逆に動かないことで見事にゴールを守った。

「PKは心理戦。基本的にはキッカーが有利だけれど、動きや声で、キーパーがいかにプレッシャーを掛けられるか。それからキッカーごとに特徴もある。彼(金沢のマラニョン)の蹴り方を考えたとき、最後の最後まで動かないことを意識した」

国際主審の飯田淳平レフェリーが笛を吹いた瞬間から、駆け引きは始まっていた。マラニョンがどうボールを置き、助走し、踏み込むか。事前にチームから与えられた情報を頭に置きつつ、「データはデータ。いつもは左に蹴る選手が、今日は右に蹴る場合もある。あの場面では左に蹴ることを予想しつつ、真ん中もあると思っていた」と冷静に見極めると、左に倒れながら、正面に飛んできたボールを右足で蹴り返した。

跳ね返りを拾った藤村慶太のシュートが外れると、前線に残っていたターレスを除く9人のフィールドプレーヤー全員が駆け寄って、殊勲のビッグセーブを称えてくれた。「フィールドの選手であれば、ゴールを決めてみんなから祝福されることはあるけれど、キーパーではなかなか経験できないこと。そしてみんなが囲んでくれた瞬間、本当の意味で自分はチームに受け入れられたと実感できたんだよ」。

今シーズン、ブラジルのフラメンゴから加入。開幕の讃岐戦で先発デビューを果たしたが、第3節・京都戦の前日練習で右足首を捻り、およそ3週間、戦線を離脱した。4月初めのルヴァンカップ横浜FM戦で復帰したものの、試合は1-3で逆転負け。リーグでも第8節・岡山戦、第9節・栃木戦、第10節・大宮戦と連敗する悪い流れを、なかなか断ち切れないでいた。

「試合前にいつもみんなに言うのが、『勝つのは本当に素晴らしい。その味を、私はいつも味わいたい』ということ。だけれども、簡単には勝てない。血のにじむ思いでプレーして、やっと勝つことができる。それをみんな少しずつ理解し始めたから、チームのパフォーマンスも上がってきたのだと思う」

前々節・山口戦、前節・金沢戦と、試合終了間際の決勝ゴールで連勝したことを思えば、その言葉がいっそうリアルに響く。J1昇格争いに食い込んでいくためにも、首位・大分との一戦は文字通り血のにじむような戦いで勝利をつかまなければならない。熱く、冷静な守護神が、最後の砦としてチームを鼓舞し続ける。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第13節
5月6日(日)14:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs 大分トリニータ

デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
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