【山口 vs 岡山】 ウォーミングアップコラム:成長するGK藤嶋栄介。守り、攻める11人目のFP!

2018年6月8日(金)


DAZNのベストセーブで、ほぼ毎週のように名前が挙がるのが藤嶋栄介(写真)だ。「本当は攻められるシーンがあまり多くない方がベストですが」と吐露するが、1対1での勝負強さやスモールラインナップになりがちなチームを救う制空力を発揮。ハイリスク・ハイリターンの山口スタイルの中で確かな輝きを放っている。

藤嶋は昨シーズン限りで前所属チームとの契約を満了。そのまま年が明けてもチームが見つからず、山口に迎えられたのはキャンプが始まってから。山口も当時すでに3人のGKを抱えていたが、チャンスをつかんでレギュラーポジションを得ると、わずかに数試合だった通算出場試合数を自ら塗り替えた。

タフな試合が続くが、逆境の中でチームを探したつらさを戦う力に変え、「なかなかチームが見つからなかった。どのチームと対戦するときも、自分を取っていれば良かったのにという気持ち」で臨んでいるという。ただ、守護神の座を得たという驕りはなく、日々の競争を素直に受け入れる。「キーパー全員で毎週、切磋琢磨しながらレギュラー争いをしている。全員がより高みに行き、勝利に導けるGKになりたい」。

山口ではゴールを守るだけでは競争は勝ち抜けない。チームからは、時に11人目のフィールドプレーヤーになることを求められる。「霜さん(霜田正浩監督)からはGKからしっかり繋いでいこうと言われている。なるべく繋げるところを探し、近くに付けるとか、一つ飛ばしてサイドに付けるとか…」と守りながらも、攻撃に切り替わったあとを考える。藤嶋の変化を最も感じているのは、霜田スタイルのキーマンとなっているアンカーの三幸秀稔で、「試合が終わったあとに、あれはボールを出せたよと話したり、いい関係ができている。栄介はチャレンジしてくれているし、回数も増やそうとしている」と頼もしく感じている。

ただ、一番の仕事はクリーンシートでゲームを閉じること。「瞬間的に出るようなゲームの中で必要とする動きが多い」という土肥洋一GKコーチの練習はタフながらも、相手に立ち向かう技術もハートも確実に成長。藤嶋は「相手に決定的なチャンスを作らせないで、1-0でしっかり勝てるのが理想」と力を込め、「欲を言うならピンチのないゲームが一番。でも、そうなったときにしっかり抑えられればいいのかなと思う」と話す。負けられない試合の連続だが、山口の四番手からスタートしたGK藤嶋栄介が今節もゴールを守り抜く。

文:上田真之介(山口担当)


明治安田生命J2リーグ 第18節
6月9日(土)19:00KO みらスタ
レノファ山口FC vs ファジアーノ岡山
維新みらいふスタジアム(レノファ山口FC)
みんなの総合評価 (4.4)
臨場感 (3.9)
アクセス (3.9)
イベント充実 (4.2)
グルメ (3.8)
アウェイお楽しみ (4.2)

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