【北九州 vs YS横浜】 ウォーミングアップコラム:ゴールに向かい、一心。安藤由翔が運ぶ勝利への「勢い」

2018年6月15日(金)


北九州は3連敗を喫し、明治安田J3リーグの最下位にしずむ。得点のゼロ行進が続くチームに求められるのは、貪欲に勝ちに行く姿勢。「点を取らないと勝てない」。そう気を吐いて駆け回るのが、北九州で2年目のシーズンを迎える安藤由翔(写真)だ。

安藤は17年夏に栃木から加入した。持ち味は「前に出て行って、攻撃で得点に絡んでいくプレー」で、オープンスペースに入ってボールを受けたり、ドリブルで局面の打開を図ったりと熱いプレーでチームを活気づける。今シーズンは北九州が苦境に立たされているため、守備に回る機会こそ多いが「推進力があり、一人で運んでいける力がある」(高橋拓也)とチームからの信頼が厚く、左サイドでボールが収まれば相手にとって脅威となる存在だ。

ただ、現在の北九州は立ち上がりにある好機を逸すると、前半の真ん中あたりで失点。その後は立て直せないまま、後半に入っても失点が続いてしまう。失点後のメンタル面のリカバリーも重要で、安藤は「2点取られても3点を決めるくらいの勢いがいると思う。取り返せれば選手の勢いも変わってくる」と攻撃の再点火に力を注ぐ。念頭にあるのは16年に所属したJ2山口時代のサッカー。先制される試合も少なくなかったが、「1点取られても負けではない。2点取り返せば勝てるという勢い」がチームにあり、終盤に何度も追いついたり逆転したりした。その経験を胸に、「得点に絡むプレー」で勝利を呼び込もうと奮闘。武器の左足を振って、ゴールを引き寄せる。

鳥取、栃木でもプレーし、J3の特色は頭に入っている。「J3は初年度よりは変わってきているが、去年のようなダントツで抜けているチームはない。(15年までの)3回戦総当たりのほうが難しかった。今年はまだ結果は出ていないが、相手のほうが(レベルが)高いという感じはしない」。ミクスタに迎えるYS横浜も実力を伸ばしてきているが、これまでの対戦から好機はあると見る。「相手はパスがうまく持たれる時間は長くなると思うが、我慢して先制点を狙ってきたい。焦らず、先に得点を挙げられるよう意識していく」。

まずはミクスタでの初勝利をサポーターに届けたい。「ホームで勝てていない中でも、サポーターの方が応援してくれているのはありがたい」と声を絞り出す。いま必要な勢いをもたらす安藤由翔。まっすぐにゴールへと走り出す。

文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第14節
6月16日(土)18:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs Y.S.C.C.横浜

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