【岡山 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:2試合連続アシストの椋原健太。「岡山の明るいニュースを届けたい」

2018年7月15日(日)


前々節・金沢戦、前節・東京V戦と2試合連続アシストの椋原健太(写真)。「前半戦、試合に出させてもらっていたのに、アシストという結果を残せていなかった。そのことで申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、わかりやすい形でチームを助けられていることは嬉しい」と語る。

とくに、決勝ゴールのアシストとなった東京V戦のクロスは、全力で走って「中を見ることなく、」(椋原)蹴ったボール。「ここに来る!」と信じてヘディングで押し込んだ仲間隼斗も見事だった。チームで決めた約束の場所に、約束のスピードで入ったピンポイントクロスからのゴールは、懸命なる毎日の練習の成果、なのだが、宇宙の法則をパーフェクトに現すかのような質の高さだった。

この2ヶ月間は苦しかった。チームとして5、6月は1勝しか出来ず、個人的にも故障箇所を抱え、「自分自身すごく納得のいかないプレーばかりだった。やっと治って解放された感じです。普通にプレーできているのがでかいです」。クロスに関しては、前線のメンバーとの連係が深化して、まさに阿吽の呼吸がつかめている。また2ボランチのフォーメーションに戻ってからは、サイドのポジションからの展開のしやすさがある。

そんな話を聞いていると、椋原のもとに新加入の高橋壮也がやって来て、地べたに座ってスパイクを脱ぎ始めた。高橋は7月10日、岡山への期限付き移籍が発表され、12日が練習合流の初日だった。「はよ上がれや(クラブハウスに)」と椋原。それでも高橋は座りこんだまま、屈託なく椋原に絡む。高橋に、昨年夏の広島に加わった椋原のことを聞いてみると、「謎キャラでしたね。何考えてるんだろうな、あの人、って」。
 
昨シーズン9月以降の広島で左右SBを担った2人の岡山での再会。椋原は、「(高橋が)怪我をしていたことは知っていたので、気になってたんです。また一緒に出来るので、輝いて欲しい。壮也は右も左も出来るし、去年は僕が右で、壮也が左で広島を残留に導くことが出来ましたし、岡山でもお互いに切磋琢磨して良いれば出来れば良いと思ってます」。広島県出身の三村真も含め、猛暑の夏を交代制でフル稼働することになるだろう。

今節は、西日本を中心とした豪雨以降、初めてホームで行なわれる試合だ。ファジアーノ岡山は、被災者を激励するため、7月と8月に開催するホームゲームの入場料とグッズ、フーズの収益の一部を寄付することを決定し、今節は、岡山を拠点に活動する社会人スポーツチーム9団体が連携して募金活動を行なう。すでに9日には、JR岡山駅で長澤徹監督をはじめ選手、スタッフ約40名で募金活動を行ない、同日、倉敷市内の避難所数か所に連絡を取り、受け入れ態勢のあった場所には、選手がユニフォームやタオルマフラーなどを持参した。

椋原は募金活動に参加した。「被災した土地にいることは、僕にとって初めてのことで、今はまだ何をしていいかわからない気持ちが大きいです。でも出来ることから始めたい。募金では、ファジアーノ岡山のことを知らない外国の方も、椎名(一馬)君の大きな声に呼び止められて募金してくださったり、『この間のクロスは素晴らしかった。勇気づけられました』と言われたり、本当にありがたいと思いました。試合を見られない方は多いと思いますが、僕たちはまずはプレーで岡山の明るいニュースを届けることが出来ればと思っています」。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第23節
7月16日(月)19:00KO Cスタ
ファジアーノ岡山 vs 松本山雅FC

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