【藤枝 vs 富山】 ウォーミングアップコラム:藤枝のダイナモ・垣根拓也。猛暑の中で自分たちのサッカーを貫くためのポイントとは

2018年7月20日(金)


静岡県内も梅雨明け以来の猛暑はとんでもないことになっているが、前からのプレスや攻守の切り換えの速さが戦術上の生命線となる藤枝MYFCにとっては、この暑さは大敵だ。90分間ハードワークを続けるのは現実的に困難な天候で、時間が経つにつれてプレスの連携に乱れが生じたり、切り換えが遅れたりすれば“ハイライン、ハイプレス”は保てなくなり、自分たちの持ち味が消えてしまうからだ。
だが、だからといって「割り切って引いて守ってカウンターでいいよ」とならないのが、藤枝が藤枝たるゆえん。天気予報を見るかぎり、17時キックオフでも30度を越える予想になっているが、自分たちのスタイルを変えることはないだろう。

そんな夏場の戦いに向けて大事な役割を果たしそうなのが、今季盛岡から移籍してきたボランチの垣根拓也(写真)だ。大石篤人監督は、彼について次のように語る。
「オシムさん(元日本代表監督)が言う“水を運ぶ人”というか、見えないところで相手の攻撃をつぶしてくれたり、相手のイヤなところに入っていったり、90分を通して運動量が落ちないですし、うちに来てからはボールを散らすことなど攻撃面でも成長してきて、攻守において躍動感あふれるプレーをしてくれていると思います。僕は相手チームにゴメ(垣根)がいたらかなりイヤですね」
藤枝のダイナモとして、すでに“ハイライン、ハイプレス”を支える大事な柱となっている。

垣根自身も、暑い中での戦い方について次のように語る。
「監督も絶対に曲げたくない信念があると思いますし、僕ら選手としても自分たちのサッカーを変えたくないです。体力的にキツいときこそ、プレスに行くときに『右』とか『左』とか一言、二言でも声をかけることが大事なので、それをどれだけ90分出し続けられるかがカギになると思います」
前節の琉球戦(18節は試合なし)では、「コミュニケーションや連携が不足して守備にズレが出てやられてしまった」という課題が出て0-3で完敗したが、それは絶対にくり返してはいけない。そのうえで、もうひとつ重要なポイントがあると垣根は言う。
「ボールを奪った後の攻撃のところで簡単にボールを失っていたら、体力的にキツくなってしまうので、そこでどれだけボールを大事にできるかという部分が夏場のカギになってくると思います。もちろん、速攻で一気に攻め切れればいちばん良いですが、それができるかできないかという判断の部分ですよね。これまではどんどん前にパスを入れて、ボールを失ってもすぐに切り換えるという戦い方をしていて、涼しいうちは良かったんですけど、この暑さの中ではそれだとキツいですよね。だから、攻め急ぐのをやめる勇気も必要だと思うんですよ。そうしてボールをしっかりと保持したうえで、行くときにはスイッチを入れて速く攻めるという感じで、ボランチの僕や(水野)泰輔がしっかり判断してコントロールしていくことが大事になると思っています」

相手の守備が整っていなくて速く攻められるときは一気呵成に攻める。逆に守備の人数が揃っていて速攻が利かないときは、慌てずにしっかりとボールを回す。言葉にすれば簡単だが、試合の状況を見ながらその二択を正確に判断していくのは簡単ではない。
そこを垣根と水野のボランチコンビが的確にコントロールしていくことができれば、猛暑の中でも藤枝らしいサッカーはできるはず。テンポ良くボールを動かし、相手も動かし続けていけば、逆に富山の選手を疲れさせることができる。
もちろん富山のほうは、ある程度ボールを持たれたとしても、カウンターで点を取れば良いと考えるだろう。だから、その対策も欠かせない。暑さの中でも頭はクールにフル回転させ、声を出し続け、自分たちのスタイルを貫いたうえで富山に勝つ。
そうすることが、チームの成長のためにも自分自身の成長のためにもいちばん大切だということを、垣根自身が誰よりもよく理解している。

文:井上慎也(藤枝担当)


明治安田生命J3リーグ 第19節
7月21日(土)17:00KO 藤枝サ
藤枝MYFC vs カターレ富山
藤枝総合運動公園サッカー場(藤枝MYFC)
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