【福岡 vs 東京V】 ウォーミングアップコラム:吉本一謙の熱いプレーがチームを「J2優勝、J1昇格」に導く

2018年7月20日(金)



強い決意を持っての移籍だった。
出身はFC東京の地元である小平市。中学校の時にセレクションを経てFC東京の下部組織に加入し、ナイキプレミアカップジャパン、クラブユース選手権で優勝を経験。高校時代には2種登録選手となり、高校卒業と同時にトップチーム昇格を果たす。途中、岐阜、水戸に期限付き移籍した期間もあったが、FC東京一筋でキャリアを積んできたと言ってもいい。FC東京への思いは人一倍強く、2018シーズンは選手会長を任されるほど周りからの信望も厚かった。それだけに、シーズン途中での福岡への期限付き移籍は相当な覚悟が必要だったことは想像に難くない。

決断の理由を吉本は次のように話す。
「オファーをもらった時に、自分には今、外のクラブでチャレンジすることが必要で、自分が成長するためには、今はいただいたオファーに応えることが自分のためだとも思ったので決断した」
今シーズンのFC東京での公式戦出場は、YBCルヴァンカップの5試合のみ。30歳を迎え、まだまだ自分がやれるということを証明するための決断だった。ピッチの上で躍動する姿を見せること。それは、これまでの自分のサッカー人生に関わってくれた人たちへの感謝の気持ちを形にすることでもある。

同時に、それは福岡のために自分のすべてをささげるという強い思いでもあった。
「今まで自分が経験してきたことの全てをアビスパ福岡のためにささげ、アビスパ福岡、ファン・サポーター、福岡の街を愛し、みなさんに愛される選手になれるよう体を張って熱く戦う」
「J2優勝、J1昇格」というチームの目標を達成することにプレーで貢献すること。福岡の選手として認められること。それこそが自分の成長であり、自分の存在を証明することにつながる。「1日も早く福岡の漢と認められたい」と口にする。

持ち味は高さと人への強さ。そしてゴール前で体を張る守備。30歳という年齢と積み重ねてきた経験でチームをまとめる役割を担うことも期待されている。
「年齢的にもチームを引っ張る立場だと思う。チームをまとめるリーダー的な役割や、チームが一つの方向を向くための作業というものをやって、自分自身がそういう存在になっていきたい」
福岡の個々の選手のクオリティの高さは誰もが認めるところ。その力が一つになることで、チームの強さはさらに大きなものになる。

そして、ここから「J2優勝、J1昇格」に向けた本当の勝負が始まる。
「本当に強さというのはリーグ戦が終わった時に分かるもの。トータルして一番強かったチームが最後は一番上にいる。右肩上がりに良くなっていって、最終節に一番強くなっていればいい。そのための力になっていければと思う」
チームを「J2優勝、J1昇格」へ導くためにやって来た吉本一謙。その姿から目が離せない。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第24節
7月21日(土)18:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs 東京ヴェルディ
レベルファイブスタジアム(アビスパ福岡)
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