【仙台 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:「自分に厳しく」。新天地での競争で己を高める矢島慎也

2018年7月27日(金)


「もっと自分自身に厳しくならないと」

7月20日、明治安田J1第17節・鳥栖戦を二日後に控えた矢島慎也(写真)は、語気を強めた。この日に仙台の選手として正式に登録された矢島だが、その登録が済んだからといって出場が確約されたわけではない。仙台の競争の中で、いかに自分の良さを出せるか、そして仙台の組織の中で、いかに味方と円滑な連係を構築するか……約一ヶ月でひたむきに努力し、そのうえで感じたことを口にしたのが、先のコメントだった。

6月25日に、出場機会を求めてG大阪から仙台に期限付き移籍。6月29日から7月4日までの熊本キャンプで、じっくりチームに馴染む。浦和時代の同僚だった関口訓充が「ちょっとシャイだけれども、器用だし、特に攻撃でいいものを持っていて、このチームが求めるものに合いそう」と紹介し、年代別日本代表でのチームメートだった野津田岳人が「特に、ゴールに直結するパスを高い精度で出せる選手」と称える矢島は、練習試合でも得意の中距離パスをはじめとした攻撃手段を繰り出せるまでになった。

その彼が「競争が激しい。覚えることが多い中で、そしてほかにいい選手が多くいる中で、自分の良さを出したい」と気を引き締めるくらい、仙台は長期的なチーム作りの中でチーム内競争のレベルを高めていた。そして、矢島はその競争を高められるプレーの質を、新天地に持ち込む存在だ。
「自分は使うことも、使われることもあるポジション。周りとの関係で、もっと動きを合わせなければ」。高い技術を有しながら、スタンドプレーに走ることなく、周囲と“生かし、生かされる”関係で力を発揮しようとしている矢島。22日のJ1第17節・鳥栖戦では先発出場の座をつかみ、味方を適確に動かすパスを繰り出したり、オフサイドにはなったが味方のパスを受けて相手ゴール前に迫る飛び出しを見せたりした。しかし相手のプレッシャーを受けて周囲の選手との距離が必要以上に離れてしまったり、「公式戦自体が久しぶりで、足が攣ってしまった」ことでミスが増えて交代したりというところで、反省点が多い試合だったという。

それでもこの鳥栖戦を受けて、矢島はさらに自らのプレーも、周囲のプレーとの関係性も、改善している。彼を「サッカーIQが高い選手」と評する渡邉晋監督は、「周りとの関係性をよく理解できる選手で、それによって、自分の生かされる場所やタイミングを整理しているところ。その関係性は、日に日に高まっています」と期待する。実際に、次節のC大阪戦を前にした紅白戦では、その日に組んだメンバーとの連係からゴール前に進出し、技ありのゴールを決めてみせた。「守備から攻撃への切り替えというところでは、いいイメージができました。もっと、ああいうかたちができれば」。C大阪戦までの期間で、矢島はまた調子を上げているところだ。

涼しい顔で難しい縦パスを通す男・矢島慎也はさらに連係を深め、仙台の決定機を演出する。

文:板垣晴朗(仙台担当)


明治安田生命J1リーグ 第18節
7月28日(土)19:00KO ユアスタ
ベガルタ仙台 vs セレッソ大阪
ユアテックスタジアム仙台(ベガルタ仙台)
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