【福岡 vs 横浜FC】 ウォーミングアップコラム:スケールの大きさを感じさせるウォン ドゥジェ。レベスタ復帰間近。

2018年7月28日(土)


第25節・徳島ヴォルティス戦。20試合ぶりに、ウォン ドゥジェ(写真)がJリーグのピッチに戻って来た。Jリーグの舞台は実に120日ぶり。「自分が思っていたほどは走れなかったし、コンディションはまだ100%というわけではないが、悪くはなかったと感じている」とは本人の弁。59分にピッチを退いたが、随所にウォン ドゥジェらしいプレーを見せた。

187センチ、81キロの恵まれた体格はもとより、まだ20歳の若さながらスケールの大きさを感じさせる選手だ。高校時代までは主にCBとしてプレー。本格的にボランチとしてプレーを始めたのは漢陽大(韓国)に進学してからで、昨夏に福岡に加入した時点ではボランチとしての経験は2年にも満たなかったが、そのままレギュラーポジションを獲得。第25節にJリーグデビューを果たすと、その後、すべての試合に先発フル出場。攻守の要としてチームを支えた。

激しい寄せからボール奪う韓国選手らしい力強さと、それでいてファールをもらわないクリーンさを兼ね備えた守備が持ち味。セカンドボールの回収率も高い。だが、彼の魅力は守備能力の高さにあるのではなく、むしろ奪った後のプレーこそが彼の真骨頂。小さな振りから強く早いパスを縦に付けたかと思えば、正確なロングフィードでボールを配る。また、攻撃面でも高い能力を有し、確実に枠を捕らえるミドルレンジのシュートは観客のどよめきを呼ぶ。昨シーズンは、まずは守備に重点を置いてのプレーだったが、攻守に渡る能力の高さは計り知れないものがある。

そして何よりメンタル面の強さが光る。記憶に残るのはJリーグデビューとなった2017J2リーグ第25節の山形戦(レベルファイブスタジアム)。ピッチに立つやいなや、大きなジェスチャーで仲間に指示を送った。当時はまだ19歳。プロデビュー戦。初めての海外。そんな状況の中で、いきなり経験豊富なプロの選手たちに指示を送ることなど簡単にできることではない。総合的な能力の高さは韓国内でも注目されており、U-18韓国代表を皮切りに各カテゴリー別の代表に選出され、東京五輪出場はもとより、その先まで期待されている選手でもある。

Jリーグにも慣れ、大きく羽ばたくことをイメージして迎えたが今シーズンの序盤に、怪我のために戦列を離れざるを得なかった状況は辛いものだった。本人も「精神的にきつかった」と話す。だが、戦列を離れることで見えてきたものもあるはず。そして、耐えて過ごした4カ月の日々は、必ず力となって返ってくる。

「自分が思い描いているプレーにはあと少し。練習を積み重ねてレベルアップして、体を張るプレーや、相手から激しくボールを奪うなど自分の良さを生かしてチームの勝利に貢献したい」
ウォン ドゥジェが、その能力を余すことなく発揮するのは間近。その姿を見逃すわけにはいかない。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第26節
7月29日(日)18:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs 横浜FC
レベルファイブスタジアム(アビスパ福岡)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (4.2)
アクセス (4.3)
イベント充実 (3.6)
グルメ (3.9)
アウェイお楽しみ (3.6)

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