【清水 vs 川崎F】 ウォーミングアップコラム:ボランチとして新境地を開いた10番・白崎凌兵。ホーム5連勝に向けて

2018年8月10日(金)


リーグ再開後は3勝1敗(第18節・横浜FM戦は台風の影響で8月29日に延期)、6得点/2失点と好調な清水エスパルス。前節の鹿島戦は、後半アディショナルタイムにセットプレーから失点して0-1で敗れたが、シュートが2回ポストに当たるなどチャンスの数では上回り、自信を失う負け方ではなかった。

試合内容を見ても、チーム全体でバランス良く冷静に守るという試合運びが4試合を通して続けられており、安定感が感じられる。そのうえで取るべき人が点を取っており、攻守のバランスも良好だ。

そんな清水の中で、攻守ともに大きな働きを見せているのが、昨年から10番を背負っているボランチの白崎凌兵(写真)だ。
今季の白崎は、プレシーズンから内転筋痛が続いて出遅れ、リーグ戦初出場は3月31日の横浜FM戦(第5節)。その時期には、昨年までの白崎の定位置である左MFを務めていた石毛秀樹が好調で、なかなかスタメンを奪うまでには至らず、リーグ中断までは15戦中8試合に出場(うち先発は2試合)という不本意な状況だった。

しかし、中断期間を経て本来のパフォーマンスを取り戻し、ボランチのレギュラーであったキャプテンの竹内涼が負傷離脱したこともあって、再開後は右ボランチとして4試合連続で先発出場中。白崎にとってはやり慣れたポジションではないが、チーム屈指の技術を生かしたボールキープ力、広い視野、パスセンス、守備意識の高さや献身的なハードワークなど、ボランチに必要な要素は元々高いレベルで備えている。そのため、まるで長くボランチをやってきたかのようにフィットしている感がある。

「今年は試合にあまり出てなかったから、やっと少しずつチームに貢献できているのかなと。ボランチは難しいところもありますけど、少しずつ自分なりの形を見つけていければいいかなと思っています。自分が前線をやっていたときに、スルーパスを出してほしいタイミングで来なかったりしたこともあるので、そういう場面を見逃さないようにしたいなと意識しています」(白崎凌兵)

その言葉通り、白崎がボランチをやるようになって変わったのは、相手DFラインの裏を突く効果的なパスが増えたことだ。たとえばC大阪戦の2点目のシーンで、ミッチェル デュークに1タッチで出したスルーパスは見事の一言。彼らしいセンスや閃きを存分に感じさせた。鳥栖戦で決勝点となるPKを獲得した場面でも、白崎のフィードからドウグラスが裏に抜け出したことが決め手となった。

今の清水の2トップ、ドウグラスと北川航也はどちらも裏への飛び出しに長けた選手で、チームとしても堅い守備からのショートカウンターをいちばんの得点パターンにしているため、白崎のパスセンスは存分に生かされている。

ボランチの相棒である河井陽介も攻守にクオリティの高いプレーを続けており、2列目の金子翔太(右MF)、石毛とデューク(左MF)らも良いコンディションを維持しているため、中盤は攻守のバランスが良好で、それが安定感にもつながっている。
「チームとしてやっていることが間違っていないというのは、少しずつ証明できていると思います。それはみんなの自信につながっているし、もっと成長していければ、もっと良くなっていくと思います。これからどうなっていくか楽しみでもあります」(白崎)

チームとしても自分としても、まだまだ伸びしろがあることも彼は実感している。

ただ、今節対戦する川崎Fは、一味違う相手だ。速いテンポでパスをつなぎながら相手の守備ブロックを崩すという意味では、Jリーグ随一と言って良い力を備えている。前回のアウェイゲーム(第15節)でも、前半はそのパス回しに圧倒されて0-3で完敗している。
「全員がより集中して守ることが大事だと思います。ただ、向こうの特徴はわかっているし、自分たちがやるべきことに集中したいです。前節負けてしまったので、次が本当に大事。もう一度勢いをつけられるように、ホームでしっかりと勝ちたいです」(白崎)

前回の対戦でも、後半は川崎Fへの対応を修正してある程度手応えのある戦いができた。自分たちはその頃よりも進化しているという実感もある。だからこそ「自分たちがやるべきことに集中する」という意識を、チーム全体で共有できている。

それによって昨年の王者を倒して5年ぶりのホーム5連勝を成し遂げれば、清水の自信はさらに強固になり、大きな飛躍にもつながるはずだ。

文:前島芳雄(清水担当)


明治安田生命J1リーグ 第21節
8月11日(土)18:00KO アイスタ
清水エスパルス vs 川崎フロンターレ
IAIスタジアム日本平(清水エスパルス)
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