【北九州 vs 長野】 ウォーミングアップコラム:スコアを動かすルーキーストライカー、佐藤颯汰。強さと速さでゴール奪取!

2018年8月24日(金)


6月30日の明治安田J3第16節鳥取戦。佐藤颯汰(写真)は試合最終盤の出場ながら、その日のファーストタッチとなったシュートをゴールへと送り、Jリーグ初得点を挙げた。「相手の足が止まっていたので、自分の足をいかした。(川島)大地さんからいいボールが来て、イメージはできていたので決めるだけでした」。動き出しも、シュートもパーフェクト。高卒ルーキーは技術の高さを示した。
 
「足は速いほうだと思うので、そこはストロングポイントとしてやっている」。ゴールシーンが物語るように、一番の武器はスピード。一瞬の隙を突いてディフェンスラインの背後へと抜け出し、そのままの勢いでゴールに迫る。ベテランが多いチームゆえに高卒ルーキーがアピールするには壁もあったが、「夏に入る前くらいから慣れてきて、先輩たちともコミュニケーションが取れるようになってきた」。サイドの選手や2トップの相方を中心に話を深め、その特長は川島のほか、野口航、井上翔太などが理解して生かそうとしている。
 
お手本にしている選手として、二人の名前を挙げた。メンタリティーで意識するのは本田圭佑だ。「試合に出られなかったり、シュートが入らないときの気持ちの持ちよう。中身の面ですごくお手本にして、見習わないといけない」と言い、苦しんでいるときこそ本田の強靱なハートを思い浮かべる。
 
技術面では身近なところに先生がいる。北九州のストライカー、池元友樹だ。「シュートの技術がとても高いので、イケさんのプレーは真似したい。シュートそのものや、シュートの前の動きもお手本にしている」。池元はJ1でのプレー経験があり、ゴール前での動きも無駄はない。佐藤は自身の「シュート精度」を課題に挙げ、今夏は池元の技術に追いつけ追い越せとばかりに、GK陣に手伝ってもらって特訓に励んだ。来る試合はその成果を発揮したい。
 
この夏は意外な一面も披露した。北九州が中断期間中に開いたファン感では、500人超のサポーターが集まった会場でピアノを独奏。よどみないリズムに拍手が沸き起こった。「母が音楽好きで、幼稚園の頃から習うようになった。弾いていくたびに好きになった」と話し、今でも部屋に持ち込んだ電子ピアノを弾くことがあるという。サッカーとピアノに関連性を見いだすのは難しいが、「ストレスが溜まったり、疲れたときに弾いたら落ち着く」と気分転換の一助になり、練習への英気を養っている。
 
今節は長野をホームに迎える。北九州はこの試合を「ギラフェス」と銘打ち、オリジナルユニフォームを配ったり、600発の打ち上げ花火を実施したりと多彩な催しを行って、来場者アップと下位脱出につながる勝利を目指す。
 
北九州にとって落とせる試合は一つもない。「夏の暑い時期は、僕とか若い選手にとってすごく走れるチャンス。勝たないと意味がないので、積極的にチームの勝利に貢献できるようなプレーをしていきたい」。黄色に染まるミクスタの譜面には、フォルティッシモの記号が踊っているに違いない。巻き返しの夏、佐藤颯汰が強く、熱く、勝利のゴールを呼んでくる。
 
文:上田真之介(北九州担当)


明治安田生命J3リーグ 第20節
8月25日(土)18:00KO ミクスタ
ギラヴァンツ北九州 vs AC長野パルセイロ
ミクニワールドスタジアム北九州(ギラヴァンツ北九州)
みんなの総合評価 (4.7)
臨場感 (4.9)
アクセス (5.0)
イベント充実 (3.4)
グルメ (3.3)
アウェイお楽しみ (3.8)

スタジアムナビ