【新潟 vs 福岡】 ウォーミングアップコラム:そのクロスが解き放つもの、ルーキー渡邊泰基の本領

2018年8月25日(土)


今年1月、前橋育英高校の左サイドバックとして高校選手権を制した渡邊泰基(写真)は、地元・新潟に戻ってJリーガーとしてのキャリアの第一歩を踏み出した。その歩みは、今はまだきらびやかといえないかもしれないが、謙虚かつ実直で、何より堂々としている。明日の相手であるアビスパ福岡とアウェイで対戦した第19節は、先発でリーグ戦デビューを果たした節目となる試合だった。

「個人としても、チームとしてもうまく戦うことができました。そのときのイメージもありますが、今度ピッチに立つのであれば、フチさんに求められることをやらなければならない。前に向かう姿勢を、より打ち出したいです」

当時、首位だった福岡に臆するどころか、逆に仕掛ける雄姿が鮮烈だった。試合も自陣でブロックを組んでカウンターを仕掛ける戦いが奏功し、2-0の完勝。その時の手応えを持ちつつ、今週ヘッドコーチから監督に就任した“フチさん”、片渕浩一郎監督の狙いをプレーで表現しようと燃えている。左サイドを駆け上がり、前へと突き進む仕掛けこそ、真骨頂だ。

今週、栗原克志コーチと2人で居残り練習に励む姿があった。「味方FWの動き出しを見逃さず、生かす配球をするためにはどうボールを受け、どこにボールを置けばいいのか。イメージを膨らませながら確認できました」。

サイドをえぐってクロスというのも、チームにとって強力な配球元になりつつある。「得意なクロスはニアへの速いボール。それを見せておくことが重要で、相手がそこを消してきたら、逆サイドが空いてくる。入ってくる選手の特徴に合わせて、クロスの球種を変えたいです」。

前節・大宮アルディージャ戦は、逆の右サイドハーフに長身FW矢野貴章が入った。矢野ほど上背はないが、空中戦に強いFW河田篤秀のサイドハーフ起用もあり得る。ゴール前の2トップだけでなく、逆サイドの2列目から走り込んでくる“3人目のFW”を生かすことができれば、ゴールの可能性はグンと広がるはずだ。

片渕監督からは、「思い切って仕掛けろ」と言われている。左足から放たれるクロスには、チームが今、陥っている苦しい流れを断ち切る可能性が秘められている。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第30節
8月26日(日)18:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs アビスパ福岡
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
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