【町田 vs 岐阜】 ウォーミングアップコラム:土岐田洸平の運命を変えたJリーグ開幕戦。25年の時を経て春畑道哉さんと再会!?

2018年8月25日(土)


J2の首位攻防戦となった8月18日の松本山雅FC戦で、チームのピンチを救ったのが土岐田洸平(写真)だ。土岐田は前半8分、負傷した井上裕大に変わってピッチに入ると、ボランチとして勝点3に貢献した。

32歳の土岐田は経験豊富なオールラウンダー。アタッカーとして法政大学からプロ入りし、そこからSBやCB、ボランチとあらゆるポジションをこなしてきた。15年のFC町田ゼルビア加入時はボランチとして構想に入っていて、背番号も中盤らしく「10」を背負っている。しかし15年の夏には、相馬直樹監督へSBでの起用を直訴。ポジションを移ってJ2昇格に貢献し、16年のJ2も左右のSBとして37試合に出場した。

一方で負傷もあって2017年は11試合、今季もここまで6試合と出番を減らしていた。それは土岐田にとって不本意なことだろうが、松本戦での復活は背景に2017年の悔しさを糧とした彼の工夫があった。

「去年は正直、ケガをしてからの戻るタイミングで失敗したイメージがある。それで(実力を出し切れないまま)1年間が終わってしまった。今年も同じタイミングに同じケガをしたけれど、繰り返さないように身体を作った。去年は治ってすぐ出てというイメージだったけれど、あまりに自分のイメージと身体の治りが離れていた。今回はフィジカルコーチにお願いして、無理にでも追い込む形にした」

土岐田はそう説明する。復帰までの時間はかかったものの、身体の状態を「100%以上」にまで引き上げて復帰したことが奏功しつつある。

彼は後方からの「飛び出し」も武器にできる選手だが、彼のパートナーになる森村昂太も同じく攻撃的なセントラルMFだ。

「もっと自分がボール触って前に出てというのをしたい」と述べる土岐田だが、二人が同時に出てスペースを空けることはNG。リハビリと同じように土岐田が自重し、カウンターの備えやセカンドボールの回収に集中する役割分担になっている。

話は変わるが、8月26日のFC岐阜戦には町田出身の春畑道哉さんがスペシャルゲストとして来場し、『J’S THEME(Jのテーマ)25th ver.』の演奏も披露する。25年前の記憶があるサッカーファンなら、メロディーを聞くだけで感情を掻き立てられる“あの曲”だ。

同じく町田育ちの土岐田にJリーグ開幕の記憶を聞いたら、「僕はヴェルディとマリノスの開幕戦を見に行きました」という驚きの答えが返ってきた。

本人曰く「朝日新聞か、Jリーグチップスどちらか」の抽選に応募し、幸運にもプラチナチケットが当選。小学2年生の土岐田少年は母親とともに国立競技場へ足を運び、1993年5月15日の歴史的な一戦を目撃したのだという。春畑さんのギター演奏、川淵三郎チェアマンの挨拶も、現場で聞いていたはずだ。

開幕戦の観戦体験は、土岐田にとって人生の転機になった。彼は振り返る。「それまで野球をやっていたんですけれど、それで一気にサッカーへ目覚めた」

ちょうど横浜市からサッカーどころの町田市へ転居したタイミングも重なり、土岐田はサッカークラブに加入。彼は町田市内の小学校、中学校、高校、そして町田市内にキャンパスがある大学を卒業し、3年前にプロサッカー選手として町田に帰還した。

そんな奇遇もあり、晴れ舞台でギターを弾いていた春畑さんと、スタンドでそれを見ていた土岐田が25年ぶりに巡り合うことになった。国立でサッカーに目覚めた土岐田が、今度は野津田で地元の後輩たちに夢を授ける番だ。

文:大島和人(町田担当)


明治安田生命J2リーグ 第30節
8月26日(日)18:00KO 町田
FC町田ゼルビア vs FC岐阜
町田市立陸上競技場(FC町田ゼルビア)
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