【札幌 vs 神戸】 ウォーミングアップコラム:イニエスタ、ポドルスキに挑む“浪速のロッベン”。FC東京戦に続く札幌ドームでのファインゴールに期待!

2018年8月31日(金)


「頭が真っ白になって、得点後のことはほとんど何も覚えていない」
こう話すのは背番号19、白井康介(写真)。第23節に札幌ドームで行われたFC東京戦で同点ゴールとなる見事な強烈ミドルシュートを叩き込んだときの感想だ。彼のJ1初得点となるこの見事な得点で0-2のビハインドを追いついた札幌は、3-2の大逆転勝利を収めている。

今シーズン、愛媛から完全移籍で加入した。「オファーの話を聞いたときは本当に驚いた。自分に声がかかるなんて、思ってもいなかったので」と昨年末の出来事を思い返す。

ただし、そこからトントン拍子にシンデレラストーリーには至らないのがプロサッカーの厳しさか。新天地にチャレンジした白井だったが、シーズン中盤まではなかなかリーグ戦のメンバーに絡むことができないでいた。だが、この選手はしっかりと地に足のついた選手だった。「まずは監督が求めるサッカーを100パーセント、理解をすること。そのうえで自分の特徴を出さなければいけない」と言い続け、粘り強くチーム戦術を自らの身に染みつかせていったのである。

そこから夏場にさしかかると、発せられる言葉が変わっていく。
「ミシャさん(ペトロヴィッチ監督の愛称)のサッカーをやっと、しっかりと理解できるようになってきたし、自然と体が動くようになってきた。ここからは自分の特徴もプラスアルファとして表現していきたい」
いよいよ、白井が本当のスタート地点に立ったのである。そして前述の東京戦のゴールにつながり、前節はJ1初スタメンの座も掴み取った。この白井の台頭により、札幌の選手層がグッと厚みを増した感じがする。

インターネットでこの選手の名を検索すると、高校時代には“浪速のロッベン”と称されていたという情報も目に入ってくる。本人にこのことを聞くと「きっかけは自分でもよくわかっていません(笑)」と言うが、せっかく相手の神戸にはイニエスタがいて、そのプレー観たさに多くの観衆が詰め掛けることが予想されているだけに、“浪速のロッベン”も積極的にその存在を見せつけて欲しい。

本人のハードルを上げてしまう可能性もあるかもしれないが、それ以前に、東京戦であれだけの見事なゴールを決めたのだから、この原稿よりももっともっとファン、サポーターからの期待はかなり上に高まっていることだろう。徹底して期待をしたいところだ。

そしてかなりの余談だが、プロ入り当初は加入会見などで場を盛り上げるべく自ら“浪速のロッベン”のフレーズを発したこともあったが、なかなか期待通りのリアクションを得ることができず、「その後は自重している」とのことだ。

文:斉藤宏則(札幌担当)


明治安田生命J1リーグ 第25節
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北海道コンサドーレ札幌 vs ヴィッセル神戸
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