【福岡 vs 松本】 ウォーミングアップコラム:「こういう試合に勝つためにやって来た」。守備を統率する吉本一謙が勝利に導く。

2018年9月7日(金)


「サポーターの応援で気持ちも高まった。パワーも出たし、自分のユニフォームを着てくれたり、自分のゲーフラを作ってくれたりするのも力になる。レベスタでプレーできたのは嬉しかったし、勝った後のあの雰囲気を毎試合ホームで味わいたい」(吉本一謙)

福岡の選手としてのデビューは第25節の徳島戦。「チームとしてやるべきことが決まっていると思うので、もっとしっかり自分自身が学ばなければいけないし、そこに合わせていかなければいけない部分も多かった」と振り返る試合は1-3という悔しい結果に終わったが、第30節新潟戦では最終ラインを統率して3‐0の勝利。そしてレベルファイブスタジアムデビューとなった第31節大分戦でも苦しい時間帯を耐えて大分を完封した。両試合とも得点シーンがクローズアップされているが、いずれも堅守があったからこその勝利だった。

その中心にいるのが吉本。2試合連続完封の要因を次のように話す。
「みんなで体を張ったり、前の選手がいい守備をしてくれたり、最後のところは圍選手が止めてくれたりと、みんなの頑張りがあるからこそ。シノ(篠原選手)とは、お互いに間に置く選手に、どっちが付いているのかはっきりさせるということを絶対に喋るようにしていて、どっちがついているか分からないような状況にはしないと、試合中もずっと話している」

そして迎える松本山雅FC戦。台風と豪雨のために順延された試合も含めて7試合が組まれており、しかもJ1昇格争いのライバルチームとの対戦が集中する9月の中でも、特に重要な試合だ。

「松本戦は内容よりも結果。松本に迫れるように、しっかりと勝点3を取れるようにしていくだけ。試合が終わった時に勝っているのが一番。そのためにいい準備をして臨みたい。ボールを蹴らせたら自分が競り勝つチャンスというくらいの気持ちで臨み、蹴らせたら五分の勝負ではなくて、10割勝てるという気持ちでやる」

持ち味は高さとゴール前では絶対に譲らない人への強さ。経験に裏打ちされた守備能力の高さについて、圍謙太朗は「ポジション取りと、周りを動かす声掛けで、守るだけじゃなくて攻めやすい状況を作るのが上手い選手。目立たないけれども、カズ(吉本)くんがボールを奪ってからの攻撃というのは効果的なことが多い。五分五分の態勢でボールを奪うのではなく、狙い通りにきっちりと奪ってくれる」と話し、厚い信頼を寄せている。

あらゆる手段を講じて、したたかに勝ちにこだわる松本との戦いは、いつも以上に難しい試合になることは間違いない。ともに堅守をベースとする戦いは1点勝負。わずかな隙も見せない守備が求められている。そんな試合を前に吉本は力強く話す。

「こういうゲームに勝つために自分はやって来た」

今シーズン最大の山場と思われる試合に勝利するために、吉本はレベルファイブスタジアムのピッチに立つ。

文:中倉一志(福岡担当)


明治安田生命J2リーグ 第32節
9月8日(土)18:00KO レベスタ
アビスパ福岡 vs 松本山雅FC
レベルファイブスタジアム(アビスパ福岡)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (4.2)
アクセス (4.3)
イベント充実 (3.6)
グルメ (3.9)
アウェイお楽しみ (3.6)