【新潟 vs 岐阜】 ウォーミングアップコラム:最終ラインを支える大武峻が繰り出す一撃を見逃すな。

2018年9月7日(金)


前節の愛媛FC戦で先発し、10試合ぶりの出場となった大武峻(写真)。昨年6月に名古屋から完全移籍で加入し、プロ4年目の今季は勝負の年と位置づけで臨んだが、鈴木政一前監督の下では、なかなかチャンスが巡ってこなかった。求められた課題は、前線の相手選手にくさびが入ったところでボールを奪いに行く守備の出足。本人も自覚して課題の克服に取り組み、鈴木前監督も、「抜群の高さというスペシャルなものを持っている」と、覚醒を待った。

7月以降わずか1勝で、愛媛戦まで6連敗中と低迷するチームは、激動の夏を送った。8月には鈴木前監督が事実上の解任となり、ヘッドコーチとして2試合を指揮した後、片渕浩一郎監督が後任に就いた。

そんな中めぐってきた久々のチャンスに、大武は体を張ったディフェンスで見事に応えた。当初はセンターバックの左に入る予定だったが、試合開始直前にもう一人のセンターバックである富澤清太郎がふくらはぎに違和感を覚え、左利きのソン ジュフンに変更に。それに伴い、右のセンターバックとして90分を戦うことになったが、「どちらも経験したことがあるし、言われるほど、僕は左右の違いは気にならない。問題なくできた」の言葉通り、集中してプレーし続けた。

やや間延びした前半は愛媛に押し込まれる我慢の時間もあった。だが、「ボールを奪いに行きたいのはあるけれど、90分取りに行き続けることはあり得ない。粘り強くやるのが守備の基本」と動じないところに、センターバックのスペシャリストとしての矜持がうかがえる。

今週のトレーニングでは、最終ラインからも、臆せず縦パスを入れる意識づけがなされた。ただし、本人は必要以上に、そこにこだわらない。「岐阜も、僕のところから5本も6本も縦パスを通させてはくれないはず。良い状態の選手をシンプルに使います」。

だが、それはミスを恐れてチャレンジを放棄するのとは違う。90分のうち、必ず縦パスを通すチャンスが来る。足元だけでなく、背後のスペースへも。その意識で、前線の味方が動き出す瞬間を待ち続ける。勝負の一瞬を、見逃すわけにはいかない。

文:大中祐二(新潟担当)


明治安田生命J2リーグ 第32節
9月8日(土)19:00KO デンカS
アルビレックス新潟 vs FC岐阜
デンカビッグスワンスタジアム(アルビレックス新潟)
みんなの総合評価 (4.4)
臨場感 (4.2)
アクセス (3.7)
イベント充実 (3.9)
グルメ (4.4)
アウェイお楽しみ (4.1)