【柏 vs 甲府】 ウォーミングアップコラム:滝本晴彦、日立台デビューなるか?

2018年9月8日(土)


滝本晴彦は、今年でプロ3年目を迎える。年代別日本代表招集経験もある有望な若手GKだが、柏には中村航輔という日本代表選手がいるため、たった一つしかポジションのないGKでは、これまでサブに甘んじる期間が長かった。それでも普段の練習には真摯に取り組み、いつ出場機会が巡ってきてもいいように準備を続けている。

名前に付く「晴」の文字に相応しく、チームを明るく照らすムードメーカー気質を持った選手だ。
「航輔くんが代表で得たものを、一緒に練習することで吸収できれば、僕も成長できる」
そう言って、試合に絡めなくても前向きな姿勢を保ち、その甲斐もあって滝本は着実に力をつけてきた。
また、現在は仙台でスクールコーチを務める大先輩の稲田康志から多くを学んだことも大きい。第2、第3GKという立場でも、ぶれることなく準備を続けてきた稲田は、まさにプロフェッショナルの鑑だった。その稲田からルーキーイヤーにプロの姿勢を学んだ滝本。彼が付ける『背番号16』は、かつて稲田が背負っていた番号だった。“師”と仰ぐ稲田をリスペクトし、その意思を受け継ぐ意味で滝本は16番を背負うのである。

これまでの努力の賜物だろう。今年は4月のAFCチャンピオンズリーグの天津権健戦でプロデビューを果たし、さらに先日のルヴァンカップ準々決勝第1戦でも2度目の出場機会を得た。その甲府との試合は2−2の引き分け、2失点に関しては「僕の責任です」と自らに非を求めたが、後半に見せた2本のビッグセーブがなければ柏が破れていた可能性もあるだけに、敵地で2つのアウェイゴールを持ってホームの第2戦を迎えられるアドバンテージを手にできた背景には、間違いなく滝本の存在を語り落とせない。

ルヴァンカップは21歳以下選手の起用義務付けがあるため、ホームでの第2戦に滝本が出場する可能性は低くはない。もし出れば日立台では初出場となる。小学生時代から柏のアカデミーで育ってきた滝本にとっては、日立台デビューは彼の今後のプロキャリアの中でも特別な1試合になるだろう。しかし、それでも彼は舞い上がることなく、地に足を着け、「気負わずに、いつもどおり準備をしていきたい」と語る。

かつて稲田がそうしてきたように、滝本はぶれず、試合へ向けて着々と準備を進める。

文:鈴木潤(柏担当)


JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦
9月9日(日)19:00KO 三協F柏
柏レイソル vs ヴァンフォーレ甲府
三協フロンテア柏スタジアム(柏レイソル)
みんなの総合評価 (4.2)
臨場感 (4.9)
アクセス (3.5)
イベント充実 (2.7)
グルメ (3.1)
アウェイお楽しみ (2.7)

スタジアムナビ