【岡山 vs 千葉】 ウォーミングアップコラム:ヨンジェ、「待ってるよ」。

2018年9月8日(土)


怪我による離脱から長い時間が経ってしまった。それでも鮮烈な印象を保ち続けているのが、今季、京都から加入したイ ヨンジェだ。開幕の徳島戦から第6節・甲府戦まで6戦連続で出場。彼の前線への仕掛けをきっかけに生まれた得点は、3月のチーム総得点8点のうち、6点にもなる。しかし3月25日の甲府戦で、29分にベンチに下がり、その後、左足関節内果疲労骨折のため、全治3カ月という診断結果が発表された。

開幕から3月、無敗だったチームは4月最初の試合で初黒星を喫し、5月以降は負けが込む時期があった。そんなチーム状況をやきもきしながら見ていたのだろう。手術をした時点では、予定より早く復帰できる感触があったというが、リハビリ期間にほかの部位の炎症があり、予定よりも長引いた。「でも効果的なリハビリができて、今は痛みもないです。1週間ごとにどんどんコンディションが上がっている感じです」と語る。

リハビリ中、ホーム戦当日は試合前のスタジアム周辺で行なわれるイベントや募金活動にも顔を出した。そんな時、ファンやサポーターから、よく声をかけられた。「岡山に来て、それほどたくさん試合に出ていない中で怪我をしてしまったので、ファンの方々に対しても申し訳ないという気持ちが強かったんです。でも『待ってるよ』と声をかけてもらって、気にかけていただいていることが力になりました」。

夏にはフランス・FCナントでの後輩、ジョン チュングンが横浜FCから岡山に加入した。チュングンは、ヨンジェを「サッカー界のお兄さんという存在。岡山に来たのは、ヨンジェさんが大きな理由のひとつ」と話していた。ヨンジェにとっても、チュングンの加入はうれしい驚きだったと言う。ナントでの2人は、トップチームとユースで分かれていたため、一緒にプレーすることはなかったが、岡山でその機会に恵まれたことを今、喜んでいる。

ペナルティーエリア付近で、ゴールに向かって行く強さ、粘りに関して2人はよく似ている。チュングンがPKをもらい、自ら決めた岡山での最初の得点(8月5日の讃岐戦)は、まさにそんな共通する部分が出ていた。ヨンジェはこう語る。「似てはいますが、もちろん違いもあります。でも相手のディフェンスラインに対して脅威になる、ところではすごく似ている。呼吸を合わせてプレーすれば本当に脅かすことが出来ると思うので、これから合わせて行きたいですね」。

岡山の前線には現在、好調な選手が揃っているため、すぐの実現は難しいかもしれないが、ヨンジェとチュングンの2トップが見られる日は、そう遠くはないはずだ。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第32節
9月9日(日)18:00KO Cスタ
ファジアーノ岡山 vs ジェフユナイテッド千葉

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